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比嘉大吾「就職先見つからず」引退決意から一転、WBA王者・堤聖也に挑戦 堤は「びっくり」

スポーツ報知 / 2024年12月27日 14時55分

堤聖也のWBA世界バンタム級王座に挑戦する比嘉大吾(カメラ・堺 恒志)

 プロボクシングの「PRIME VIDEO BOXING 11」(来年2月24日、東京・有明アリーナ)の発表記者会見が27日、都内のホテルで行われ、WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王者の堤聖也(角海老宝石)は、元WBC世界フライ級(50・8キロ以下)王者で、WBA世界バンタム級7位・比嘉大吾(志成)との初防衛戦が発表された。

 堤のV1防衛戦の挑戦者は意外にも仲良しで同じ29歳の比嘉に決まった。10月に井上拓真(大橋)との激闘を判定で制して王座に就いた後も、食事をするほど仲のいい比嘉と並んで会見。堤は「那須川選手が来るのかなと思ってたんですけど、比嘉って名前を聞いて。(比嘉が)辞めると聞いてたんで、あぁ、きたか、という印象ですね。ビックリはしました」とジャブを放った。

 比嘉は9月、WBO同級王者の武居由樹(大橋)に挑戦して判定負け。直後は引退の意向を示していたが「理由は多々あり。お金ではないです。就職先が見つからず、ある日起きたら、やろう、と思って」11月に現役続行を決意。12月から練習を再開し世界再挑戦のチャンスを得た。

 質疑応答では「人が変わったように練習してます」「ボクシングが好きになってしまった」と比嘉らしいマイペース回答を連発。堤が思わず笑みを漏らす場面もあった。

 両者はアマチュア時代も対戦があり、20年10月にノンタイトル10回戦の激突では、比嘉の1―0でドローに終わっている。ともに攻撃的なスタイルで「勝つ以外に道がない」との思いは同じ。友情はリングの外に置いて、火花を散らす。

 戦績は29歳の堤が12勝(8KO)2分け、29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗1分け。

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