巨人・ 中山礼都「1軍で500、600打席立てるように」昨季CSで”プロ初アーチ”の若武者がレギュラー奪取へ【プロ野球12球団ブレイク候補】
スポーツ報知 / 2025年1月2日 16時0分
巨人・中山礼都内野手(22)に飛躍の雰囲気が漂い始めている。プロ5年目の今季はレギュラーを奪いにいく。「全てにおいてレベルアップしていきたい。圧倒的な力をつけて、1軍で500、600打席立てるように」と目をぎらつかせている。
昨季は32試合に出場して打率3割1分8厘、2打点をマーク。シーズン序盤は2軍落ちを経験したが、終盤戦では持ち味のバットで存在感を発揮した。吉川が負傷離脱する状況だったDeNAとのCS最終ステージではスタメン起用され、同シリーズ第5戦で決勝弾となる”プロ初本塁打”。「苦しい時期は長かったけど諦めずにバットを振って乗り越えられた。でも守備もバッティングもまだまだ課題だらけ」と振り返る。
特に期待したいは打撃力だ。高卒1年目からファームで打率3割をマークしたセンスに加えて、筋力トレーニングや振り込みを重ねたことでスケールアップしている。東京ドームで行う試合前の早出特打やフリー打撃では右翼席上段への特大弾を連発。打球速度は1軍上位で、150キロを超える直球にも力負けしなくなってきた。昨季終盤以降は配球の読みや打席内での冷静さを身につけはじめ、実戦で結果を残している。
狙うポジションは遊撃と三塁になるだろう。遊撃には門脇、三塁には坂本がいるため、レギュラー奪取への道のりは簡単ではないが、引き下がるつもりはない。「ポジションにこだわりはないですけど、まずはどこでも守れるようにすることが大事」と中山。新人で内野手のドラフト2位の浦田と同3位の荒巻が加入し、ライバルが増える状況でも、まずは自らを高めることに集中する。
今オフは地元の愛知などで単独自主トレ。「自主トレでは家で寝る前までバットが振れる。秋季練習で阿部監督や二岡ヘッドから、たくさんの引き出しをもらったので、それを自分のものにできるようにしっかり練習していく」と鍛錬の冬を過ごす。リーグ連覇、日本一奪回には若手の成長は欠かせない。中山が先陣を切って、熱く突き上げる。(巨人野手担当・宮内 孝太)
◆中山 礼都(なかやま・らいと)2002年4月12日、愛知県生まれ。22歳。中京大中京では1年夏からベンチ入りし、2年秋の東海大会、明治神宮大会優勝も、3年センバツはコロナ禍で中止に。20年ドラフト3位で巨人入団。22年5月1日に1軍初昇格。し、同6日のヤクルト戦(東京ドーム)でプロ初安打、初盗塁。通算160試合出場で打率2割3分3厘、0本塁打、8打点。182センチ、82キロ。右投左打。
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