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195センチ左腕・鴨打瑛二、台湾で持ち味の「打ちづらさ」を洗練 支配下目指し「休んでいる暇はない」

スポーツ報知 / 2024年12月29日 10時0分

支配下昇格を目指す鴨打瑛二

 巨人の若手選手の今を伝える「From G」。第18回は台湾で行われていたアジア・ウィンターリーグで結果を残した投打の育成2選手を取り上げる。投手ではリーグトップタイとなる3勝を挙げた195センチ左腕・鴨打瑛二投手(20)。有望株が、異国での収穫と来季へ向けた決意を語った。(取材・構成=小島 和之)

 約1か月間に及んだ台湾での武者修行は、鴨打にとって大きく自信を深める時間となった。直球の精度をテーマに掲げて臨み、同リーグでは4試合に先発してトップタイの3勝、同3位の防御率0・84と安定した投球を披露。15日に行われたJABA選抜との決勝戦では先発を託され、5回1/3を投げて1安打無失点の快投で優勝投手となり、同戦のMVPにも選ばれた。

 「台湾は思った以上に寒かったので(テーマを)球速ではなく、投球の精度を高められたら、という感じに切り替えました。一番の収穫は打者の反応。芯で捉えさせない投球が後半はうまくできていたかなと思います」

 巨人の日本人投手では最も高い195センチの長身から投げ下ろす直球に、カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップなど多彩な球種を操る。シーズン中から野上3軍投手コーチに、打者が感じる「打ちづらさ」が武器だと説かれてきた。台湾ではその感覚をより洗練させていくことがテーマとなった。

 「自分は(最速159キロの育成右腕)田村みたいに速い球は投げられないですけど、打席に立ってみないと分からない違和感や、データには表れない打ちづらさが持ち味。結果として出ているので持ち味はちゃんと出せたのかな、と思います」

 今季はけがで離脱した時期もあったが、3軍戦では先発を任されて13試合で3勝1敗、防御率1・23。44イニングで43三振を奪って奪三振率8・80をマークし、駒田3軍監督が「ベース板の上での(球威が)強くなった」と語るなど成長を示した。台湾でつかんだ手応えを来季へとつなげるため、オフも投げ込みを継続しながら課題と向き合うプランを立てている。

 「(テーマは)フォームの安定や球速アップ、投げる体力。投げていく中で球速や変化球の精度を上げていく感じになるので、投げ込みが大事になるのかなと思っています。休んでいる暇はないので、一日も野球のことを忘れずに過ごしていけたら」

 4年目の来季は、22年以来となる2軍戦登板、そして支配下昇格を目指し、さらなる飛躍を期すシーズンになる。

 「まずは支配下をつかむこと。1軍で活躍するためには、1年間通して、けがをしない体がすごく大事だとこの3年間で改めて思った。そこをベースにやっていきたい」

 異国でキラリと輝きを放った原石は、2ケタ背番号をつかむため、鍛錬のオフを過ごしていく。

 ◆鴨打 瑛二(かもうち・えいじ)2004年2月29日、佐賀・小城市生まれ。20歳。父と兄の影響で小1から競技を始め、小学6年時にソフトバンクジュニア入り。中学は黄城ボーイズでプレー。創成館(長崎)では1年夏からベンチ入りも甲子園出場はなし。21年育成ドラフト5位で巨人入団。195センチ、90キロ。左投左打。背番号047。

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