1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

北海高野球部OBの江口聡一郎が病を乗り越えくふうハヤテに入団「NPBは自分の中で1つの夢」…新天地へ駆ける

スポーツ報知 / 2024年12月29日 6時45分

くふうハヤテ入りが決まった北海OBの江口聡一郎

 北海高野球部出身で21年センバツ、夏の甲子園に出場した江口聡一郎外野手(21)が、来季からウエスタン・リーグのくふうハヤテでプレーする。高校時代から続いたパニック障害で一度は野球から離れたが、病を乗り越えて再出発。セールスポイントの打撃でアピールし、ドラフト指名を狙う。

 江口が苦難を乗り越え、プロ入りを狙う。次のステージに選んだのは、来季創設2年目を迎えるくふうハヤテ。「NPBは自分の中で1つの夢。結果を残せばドラフトに受かる道も見えている。バッティングが持ち味だと思うので、そこで勝負したい」と意気込みを口にした。

 北海を卒業後、日大に進学。硬式野球部に入部したが、高校時代に患ったパニック障害で苦しんだ。「入寮の時に発作が出てしまって、緊張とか新しい環境に入るプレッシャーで体調を崩した。治るめどが立たなかった」と、2年春に退部を決断した。

 それから約1年ほど野球から離れた。治療に専念していたが、元チームメートがプレーする姿を見て野球への思いが再燃した。北海時代の同級生で、昨年の大学日本代表に選出された東洋大・宮下朝陽内野手や巨人・大津綾也捕手の試合を何度も観戦し「やっぱり諦めきれなかった」。昨年3月に軟式のクラブチーム「TOKYO UNICORN」に加入。今年は硬式の「ホグレルベースボールクラブ」でもプレーした。

 休養中は体重が70キロを切ることもあったが、今では85キロまで回復。パニック障害は、同じ病を患っていた元日本ハム・小谷野栄一氏の著書を読むなどして有効な対策を学んだ。今でも「(発作が)出る予感がするときもある」が、薬を常備することやガムをかむなどのルーチンを続け、病気と向き合い続けている。

 ウエスタン・リーグではソフトバンク2軍との対戦機会もあり、高校時代のチームメート・木村大成投手と、直接対決の可能性もある。「勝負の世界なので、自分が打ち勝つのが目標。来年度が大学4年生の代なので、1年、長くても2、3年。年齢的にもそのぐらいが勝負だと思っている」。高校では全道決勝で本塁打。甲子園でも2試合で計3安打。名門の打線を支えた元主砲が、プロ入りへのスタートラインに立った。(島山 知房)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください