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【高校サッカー】3度目の優勝目指す静岡学園イレブンは「目の前の相手に集中」…全国選手権28日開幕

スポーツ報知 / 2024年12月29日 7時45分

開会式で行進する静岡学園イレブン(カメラ・今西 淳)

 全国高校サッカー選手権が28日、開幕した。2年連続15回目の出場の静岡学園は、29日の1回戦で広島国際学院と浦和駒場スタジアムで対戦する。目標は5大会ぶり3度目の優勝だが、まずは昨年敗れた因縁の相手との雪辱戦。「先は見ないで目の前の相手を倒して行く」と、イレブンの思いはひとつになっている。

 静学のAブロックはプレミアリーグ所属の尚志(福島)や東福岡などが集まった激戦区。3回戦ではともに勝ち上がれば前回優勝校の青森山田とぶつかる組み合わせだ。だがイレブンは「先のことは考えない。目の前の相手に集中する」と声をそろえる。中盤で攻守の中心となるMF堀川隼(3年)も「選手権では少しでも隙を見せると負ける」と気を引き締める。

 個人技を生かした多彩な攻撃が持ち味だが、強い守備にも注目だ。システムは4・1・4・1で、前線の5人が連動して相手DFにプレッシャーをかけ、高い位置でボールを奪い取る。

 今季はプレミアで開幕5連敗。レギュラーがほとんど入れ替わり、広島や神戸といった難敵のプレー強度に対応できなかった。そこでチームは動画で試合を振り返る、約1時間のミーティングを毎週行った。

 「初めての経験でした」とMF天野太陽(3年)。ビデオを見ながら問題点を話し合い、守り方やボールの追い方やを全員で共有。意思を統一していった。それが夏の全国高校総体8強につながり、イレブンの自信になった。攻守の切り替えのスピードを上げ、プレミアも後半戦で持ち直して9位で残留した。

 この日の開会式では観客席に笑顔で手を振りながら国立競技場を行進。リラックスしたムードだったが、試合では激しい守備から主導権を握る。初戦はリベンジマッチでもあり「最高の組み合わせになった」とDF岩田琉唯(3年)。闘争心はMAXだ。先輩たちの借りを返し、勢いをつけて、頂点に向かって一歩ずつ進んでいく。(里見 祐司)

 ◇昨年のVTR 1回戦で明徳義塾(高知)に6―0と大勝した静岡学園は、31日の2回戦で広島国際学院と対戦。後半9分に先制点を許したが、同15分にMF庄大空(3年)が同点弾。しかしシュート計19本を浴びせながら、この1点しか奪えず、PK戦を3―4で落とした。

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