“シダマツ”「開き直った」大逆転勝ち決勝進出 初優勝へ「楽しんでやる」決勝は五十嵐、桜本組…バド全日本総合
スポーツ報知 / 2024年12月29日 12時47分
◆バドミントン 全日本総合選手権 第5日(29日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)
女子ダブルスの準決勝で、今夏のパリ五輪銅メダルの志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)が16―21、21―19、21―15で大竹望月、高橋美優組(BIPROGY)を下し、決勝進出を決めた。志田は「終始相手のペースで苦しい展開だった」と振り返り、松山は「負け試合のような試合。ここで勝ち切れたのは、自分たちの今までの経験のおかげ」と安どした。
底力を見せた。第1ゲーム(G)を16―21で失うと、第2Gも15―13からミスなどもあり、5連続失点。相手の勢いに押されたが、「開き直った」と志田。持ち前の速い攻撃を仕掛け、志田のスマッシュで18―18に追いつくと、ゲームポイントを握った20―19で松山の強打で好機を作り、最後は志田が決めた。大竹は志田の青森山田高の4学年後輩。「まだ負けられない」と先輩の意地を見せ、ファイナルGは8―8からは8連続得点で粘る相手を振り切った。
銅メダルを手にしたパリ五輪後はメディアやイベント出演も多かった。心身共に調整するのは難しい中でも、今月上旬の世界トップが集うワールドツアーファイナルで準優勝。さらに増えた多くのファンに結果で返してきた。
初優勝を目指す30日の決勝は、飛躍を遂げた五輪イヤー最後の試合。志田は「勝っても負けても、最後の試合。1打、1打心を込めてやりたい。絶対勝ちたいけど、その思いが強すぎると今日みたいになるので、楽しみながらやりたい」と決意した。
相手はパリ五輪混合ダブルス銅メダルの五十嵐(旧姓・東野)有紗(BIPROGY)と桜本絢子(ヨネックス)のペア。11月の熊本マスターズでは2―0で倒している。松山は「簡単に勝てる相手ではない。絶対に今の方がコンビネーションもつくってきていると思います。自分たちも我慢しながら、いいところを出して行ければ、勝機はあると思います。楽しんでやりたい」と闘志を燃やした。
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