紅白 今年はサプライズある？過去１０年の歴史 世界的ミュージシャンや大物バンドも

第７５回ＮＨＫ紅白歌合戦

　今年はサプライズある？　第７５回ＮＨＫ紅白歌合戦（後７時２０分）が３１日に東京・渋谷のＮＨＫホールで行われる。過去には本番で、事前告知なしで様々なアーティストが登場。直近１０年の主な「サプライズ出演」の歴史を振り返る。

◆２０２２年（第７３回）小室哲哉

　２８年ぶり２回目の出場となった篠原涼子が「恋（いと）しさと　せつなさと　心強さと　２０２３」を披露。そのピアノ演奏で、同曲をプロデュースした小室哲哉が予告なしで登場した。小室のピアノ演奏とコーラスに合わせ、篠原はパワフルな歌声を響かせた。篠原は歌唱後、真っ先にピアノの小室に向かって拍手し、２人は目を合わせて笑顔を見せた。

◆２０２０年（第７１回）出川哲朗、田中裕二、岡村隆史

　特別企画で松任谷由実が出場。「守ってあげたい」を披露し、歌い終わりに「私を励ましてくれるような出会いが今年ありました。一緒に歌も作りました。さぁ、みんな用意はいい？」と呼びかけた。すると、お笑いタレントの出川哲朗、「爆笑問題」の田中裕二、「ナインティナイン」の岡村隆史がタキシードにシルクハットの衣装でサプライズ登場。「きみのためにＳｕｐｅｒｍａｎ」を一緒に歌った。３人はフジテレビ系バラエティ特番「スモール３」から生まれたユニットで、この番組テーマソングをユーミンが書き下ろした。

◆２０１８年（第６９回）松任谷由実

　平成最後の紅白。別会場で「ひこうき雲」を歌う映像を放送した直後、ユーミンが移動する姿が映し出され、ＮＨＫホールのステージに生登場。会場にどよめきが起こる中で「やさしさに包まれたら」を歌った。正月にユーミンの自宅を訪れるなど親交が深いａｉｋｏは号泣し、総合司会の内村光良は「我々も全然聞いてないですよ」とビックリ。ユーミンは「平成最後のお祭りですから！」と言って盛り上げた。

◆２０１６年（第６７回）ポール・マッカートニー

　元ビートルズのポール・マッカートニーが、ロンドンからビデオメッセージを寄せた。真っ赤なニット姿のポールは「やあ皆さん、ポール・マッカートニーです。来年が良い年になることを心から祈っています。実は２０１７年、日本に行く予定です。その時に会いましょう！」と呼びかけた。予定のなかった演出に、司会の有村架純と相葉雅紀は驚いていた。

◆２０１５年（第６６回）前田敦子、大島優子

　結成１０周年のＡＫＢ４８が「会いたかった」など代表曲４曲をメドレーで披露。「フライングゲット」のイントロが流れるとステージ後方から前田敦子が、「ヘビーローテーション」では客席から大島優子が立て続けに登場。翌年３月での卒業を控えていた高橋みなみのラスト紅白に、元メンバー２人が駆けつけた。高橋は「信じられない！」と驚きながら号泣し「すいません。本当に知らなかったんです。全くのサプライズです」と声を震わせた。前田は２０１１年以来４年ぶり、大島は１３年の紅白で卒業を電撃発表して以来の紅白だった。

◆２０１４年（第６５回）サザンオールスターズ

　かつて恒例だった年越しライブを、横浜アリーナで９年ぶりに復活したサザン。事前に一切告知せず、現地から生中継で登場した。画面に現れた桑田佳祐は、ちょびひげをつけて「お久しぶりです」と笑いを誘い、「ピースとハイライト」「東京ＶＩＣＴＯＲＹ」を熱唱。３１年ぶり４度目の紅白となった。