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元栄養士のセッター、藤倉由貴がSVリーグ・PFUで開花「自分にとって夢の舞台」

スポーツ報知 / 2024年12月29日 20時7分

鮮やかなトスワークを見せたPFUの藤倉

◆大同生命SVリーグ女子・第10節 岡山3-2PFU(29日、とり野菜みそBLUECATS ARENA)

 9位のPFUブルーキャッツ石川かほくは、2-3で12位の岡山シーガルズに逆転負けを喫した。フルセットの末に敗れはしたが、加入2年目のセッター、藤倉由貴(25)が大奮闘。165センチと小柄だが、素早いジャンプトスでゲームメークし、各スパイカーの特長に合わせて速攻や移動攻撃も繰り出した。今季は主力選手に急成長し、この日もスタメンで出場。馬場大拓監督は「運動能力の高いセッターだと思っている。キャリアが少ないのはデメリットかなと思うが、他者を思いやる、人としてのキャパシティーは大きいですね」と評価する。

 四国大では四国リーグでプレーし、卒業後は創立されたばかりのクラブチーム「ビオーレ名古屋」に加入。認定こども園で栄養士として働きながらプレーしてきた。130人分の子供の献立を考えながら、仕事とバレーを両立。「大学時代は強くないチームで、環境は整ってなかった。ビオーレは創部1年目で始まったばかりのチームでした」と振り返る。しかし、トップリーグでプレーしたいという夢は捨てきれず、昨年に行われたPFUのトライアウトに参加し、見事に合格を勝ち取った。

 トップレベルでプレーした経験はなかったが「高いブロックに対して、どう攻めるか。チームの爆発力をどう生かすかを考えてやってきました」。今年5月には、ベトナムで開催されたVTV9-ビンディエン国際女子バレーボールカップに出場したPFUが優勝し、ベストセッター賞を獲得した。「初めて大きな大会で個人賞が取れて嬉しさもあった。少し自信につながりました」と手応えをつかんだ。

 今季はリーグ戦20試合すべて出場し、司令塔としてチームを引っ張ってきた。「自分にとって夢の舞台でプレーできている。バレーボールに専念できる環境はありがたく思っています。もっとトスの精度を上げて、チームとして優勝したい」と藤倉。トップリーグでプレーできる喜びを感じながら、さらに大きな夢をつかみ取る。(中田 康博)

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