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【東京大賞典】「本調子ではなかった。それで、この勝ち方。改めて強い」坂井瑠星騎手が来年世界一宣言

スポーツ報知 / 2024年12月30日 6時0分

直線で力強く抜け出したフォーエバーヤング(左)(カメラ・池内 雅彦)

◆第70回東京大賞典・G1(12月29日、大井・ダート2000メートル、良)

 第70回東京大賞典・G1は29日、大井競馬場で10頭(JRA7、南関東2、他地区1)によって争われ、1番人気でJRAのフォーエバーヤング(坂井)が2番手から抜け出して快勝。世界最高峰の舞台で好走した力を見せつけ、23年全日本2歳優駿、24年ジャパンダートクラシックに続くG1級3勝目を挙げた。藤田晋オーナーは馬主4年目でG1初勝利となった。

 これがワールドクラスの走りだ! 単勝1・3倍。フォーエバーヤングが断然の人気に応え、年末の大一番を制した。国内ダート最強馬に導いた坂井はスタンドから“瑠星コール”を浴び「今年の締めくくりを(地元の)大井で勝てたというのが何よりうれしいです」と腕を高々と上げ、全身で喜びを表現した。

 絶好のスタートを切って楽々と2番手。落ち着き十分に追走した。勝負どころで早めに手応えが怪しくなったが、お構いなし。直線で猛然と脚を伸ばし、逃げるクラウンプライドをかわすと、追い上げる歴戦の古馬たちを寄せ付けず、1馬身3/4差をつけてゴールに飛び込んだ。

 前走の米G1・BCクラシック3着からの帰国初戦。「八分の出来だった」と鞍上は明かしたが、終わってみれば1強だった。「前走で前半行かす競馬をしたので、馬が覚えていた。飛び出すようなロケットスタートを決めてくれた。直線では負けないと思ったが、今後を考えてしっかり追った」と坂井。デビューから手綱を執る27歳は次なる目標を「世界のチャンピオン」と宣言した。

 矢作調教師は「アメリカから帰っての検疫などで緩んでしまい、徐々に状態は上げていったが、本調子ではなかった。それで、この勝ち方。改めて強いと感じた」と評価。それでも、さらなる高みを見据え「4コーナーで、どうしても手応えが悪くなる。そこを直さないと」と課題も挙げた。

 これで日本では5戦5勝と改めて敵なしを証明。年が明けるとサウジC・G1(2月22日、キングアブドゥルアジーズ競馬場)、ドバイ・ワールドC・G1(4月5日、メイダン競馬場)へと歩みを進める。25年、まずは中東で、歴史に名を刻む走りを見せる。(志賀 浩子)

 ◆フォーエバーヤング 父リアルスティール、母フォエヴァーダーリング(父コングラツ)。栗東・矢作芳人厩舎所属の牡3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算9戦7勝(うち地方4戦4勝、海外4戦2勝)。総獲得賞金は6億2326万2000円(うち地方2億4700万円、海外3億6906万2000円)。重賞6勝目。主な勝ち鞍はJBC2歳優駿・Jpn3、全日本2歳優駿・Jpn1(ともに23年)。サウジダービー・G3、UAEダービー・G2、ジャパンダートクラシック・Jpn1(いずれも24年)。馬主は藤田晋氏。

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