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【箱根駅伝】青学大、連覇へ「ヴィンセント君の記録を狙える」原監督が信頼を寄せる2、3、4区出場濃厚な「駅伝男」3人衆

スポーツ報知 / 2024年12月30日 6時0分

青学大の黒田朝日

 第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)を主催する関東学生陸上競技連盟は29日、出場21チームの1~10区登録と補欠登録6選手を発表した。2年連続8度目の優勝を目指す青学大は今季、絶好調の鶴川正也(4年)を3区に登録。補欠登録の黒田朝日(3年)は2区、太田蒼生(あおい、4年)は4区に当日変更で出場することが濃厚。2、3、4区の区間記録はいずれも東京国際大のイェゴン・ヴィンセント(24)=現ホンダ=が持つ。原晋監督(57)が信頼を寄せる3人の「駅伝男」がトリプル区間新を狙い、先手必勝をもくろむ。

 各校の区間登録メンバー表を見ながら、青学大の原監督は連覇への戦略を明かした。「4区までに勝負を決めたい」

 3区に登録された鶴川は箱根未経験ながら今季、覚醒した。6月の日本選手権5000メートルでは屋外レース日本人学生歴代最高(当時)の13分18秒51をマークし、出雲駅伝(10月14日)は1区、全日本大学駅伝(11月3日)は2区で区間賞を獲得するなど絶好調で最初で最後の箱根路に臨む。原監督は「自信を持って鶴川を3区に登録しました。ヴィンセント君の区間記録(59分25秒)を狙えます」と期待を込めて話した。鶴川も「青学大の優勝のために3大駅伝3連続区間賞を狙います。ヴィンセント選手が2、3、4区の区間記録を独り占めしているので破りたいですね」と意欲満々に話した。

 2区は黒田然(1年)が登録されたが、当日変更で兄でエースの黒田朝が2年連続で出陣が濃厚。前回は歴代4位(日本人歴代2位)の1時間6分7秒の好記録で区間賞を獲得した。気象条件やレース展開次第では日本人最高(1時間5分57秒=20年東洋大・相沢晃)、さらに区間記録(1時間5分49秒)も視野に入る。「2区を走るのではあれば、次に目指すのは1時間5分台です」と目標を明かす。

 4区は太田が当日変更で出陣することが見込まれる。前回は3区で日本人歴代最高記録(59分47秒)で区間賞を獲得し、優勝の立役者となった。4区は2年時に経験しており、歴代3位(日本人歴代2位)の1時間35秒をマークした。箱根では3年連続で激走をしている太田は「2、3、4区のどこかで結果を出せると思います」とさらりと話す。区間記録(1時間)、日本人最高(1時間30秒=20年青学大・吉田祐也)の更新の可能性は十分にある。

 原監督はトリプルエースを「駅伝男」と呼び、絶対の信頼を寄せている。エース区間の2~4区で3連続で区間賞、あるいは区間新記録をたたき出せば、もくろみ通り勝負は決する。5区には若林宏樹(4年)、6区には野村昭夢(4年)といずれも前回2位のスペシャリストを登録し、山区間も盤石だ。

 今大会に向けて「あいたいね大作戦」を発令した指揮官は「『あいたいね指数』は80%まで上がってきています。当日に100%に仕上げます」と自信を見せた。その上で「一番怖いのは感染症。青学大もライバル校も全校が万全の状態で勝負したい」と表情を引き締めて話した。決戦の時がいよいよ迫った。(竹内 達朗)

 ◆箱根駅伝の3区間連続以上の区間新 直近では20年の第96回大会の2~5区で4区間連続で記録。2区で東洋大・相沢晃(当時4年)が1時間5分57秒、3区で東京国際大のケニア人留学生イェゴン・ヴィンセント(同1年)が59分25秒、4区で青学大・吉田祐也(同4年)が1時間0分30秒、5区で東洋大・宮下隼人(同2年)が1時間10分25秒で区間記録を更新した。

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