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【箱根駅伝区間エントリー】関東学生連合で29歳の東大大学院古川と「東大だけ受験」の秀才ランナー秋吉が赤門タスキリレーへ

スポーツ報知 / 2024年12月30日 7時0分

関東学生連合で補欠登録の東大大学院・古川大晃(左)と8区登録の東大・秋吉拓真

 第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)を主催する関東学生陸上競技連盟は29日、出場21チームの1~10区登録と補欠登録6選手を発表した。

 箱根駅伝の予選会(10月19日)で敗退したチームの選手で編成される関東学生連合は2年ぶりに出場する。オープン参加のため、個人の区間成績も順位がつかないが、目標の8位相当に向けて、当日変更を想定した“本気”の区間登録を行った。1万メートルでチーム最速(28分11秒20)の自己ベストを持つ亜大の片川祐大(4年)は補欠登録から1区に入る予定。東大大学院の29歳、古川大晃(博士4年)は9区出走が見込まれており、8区に登録された東大の秋吉拓真(3年)と“赤門タスキリレー”の実現が期待される。

 古川は29歳の「ベテラン学生ランナー」。熊本・八代高卒業後、1浪を経て熊本大教育学部生涯スポーツ福祉課程に入学。卒業後、九州大大学院人間環境学府に進学。そして、2020年に東大大学院の総合文化研究科広域科学専攻博士課程に進んだ。高校を卒業し、すでに11年目。どれだけ勉強が好きなのか。「高校の頃、勉強は好きではなかったけど、学べば学ぶほど勉強が好きになりました」と笑う。

 22、23年の箱根駅伝でも連合の登録メンバー16人に入ったが、出走はできなかった。今回の予選会(10月19日)は個人60位で関東学生連合に5番手で選出され、出場に大きく近づいた。来春、京都工芸繊維大に博士研究員として赴任。いよいよ、学生生活を終える。長かった青春の締めくくりとして新春の箱根路ほど、ふさわしい舞台はない。「今度こそ絶対に走りたいです」と強い思いを明かす。

 秋吉は22年に兵庫・六甲学院高から東大理科1類に現役合格。「東大だけ受験しました」とさらりと話す秀才ランナーだ。現在は工学部機械情報工学科で学ぶ。1500メートル(3分48秒33)、5000メートル(13分50秒09)、1万メートル(28分49秒27)、ハーフマラソン(1時間3分17秒)の4種目で東大記録を持つ。超ハイレベルな文武両道ランナーだ。

 予選会は個人77位で、関東学生連合に11番手の選出となったが、11月16日の1万メートル記録挑戦会で全体トップと好走し、8区登録を勝ち取った。

 東大大学院と東大は練習場所が同じ。古川と秋吉は普段から切磋琢磨(せっさたくま)して競技力を高めている。赤門ランナーのタスキリレーが実現すれば、箱根駅伝史に残る名場面となることは間違いない。

 箱根駅伝の選手登録は各チームが例年12月10日に16人を登録。同29日に1~10区と補欠6人の区間登録を行う。往路(1月2日)、復路(同3日)ともにスタート時間(午前8時)の1時間10分前に当日変更が可能。変更は区間登録選手と補欠登録選手の交代だけで、区間登録選手同士の交代はできない。第98回大会から当日変更枠は4人以内から6人以内に拡大。ただ、1日で変更できる選手は4人以内。また、外国人留学生は登録2人以内、出場1人以内。

 関東学生連合の区間登録選手と補欠選手は以下の通り。〇は主将。

 1区 辻本 幸翼(上武大4年)

 2区 森川 蒼太(流通経大4年)

 3区 小山 洋生(筑波大3年)

 4区 高島 侑翔(東農大4年)

 5区 佐藤我駆人(駿河台大1年)

 6区 横田 星那(国士舘大3年)

 7区 栗原  舜(明学大4年)

 8区 秋吉 拓真(東大3年)

 9区 宮本 大心(芝浦工大1年)

10区 福本 陽樹(武蔵野学院大4年)

 補欠 古川 大晃(東大大学院4年)〇

 補欠 片川 祐大(亜大4年)

 補欠 藤原 稜太(拓大4年)

 補欠 溝上 稜斗(明大4年)

 補欠 東  晃成(麗沢大3年)

 補欠 檜垣  蒼(東海大1年)

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