「2024馬トクアワード」取材班が選んだベストレース 第1位は日本の総大将ドウデュース最強証明
スポーツ報知 / 2024年12月31日 6時0分
いろいろあった2024年も最終日。「2024馬トクアワード」と題し、馬トク取材班12人がポイント制で「ベストレース」を選出し、ランキング。
◆第1位ジャパンカップ(83ポイント) 海外からビッグネームが参戦。G1・6勝のディープインパクト産駒オーギュストロダンは世界的トレーナーのエイダン・オブライエン調教師、今年の“キングジョージ”の勝ち馬ゴリアットは強気発言を連発した馬主のジョン・スチュワート氏が注目されるなか、例年以上のハイレベルな戦いが期待された。
レースは近年同様、日本勢が圧倒する結果となった。総大将のドウデュースが天皇賞・秋に続くG1連勝。スローペースの後方2番手を追走と恵まれた展開ではなかったものの、直線は上がり3ハロン最速32秒7の末脚で前をのみ込んだ。着差は首でも、力でねじ伏せる走りは現役最強を誇示するには十分。武豊はレース単独最多の5勝目。外国勢は掲示板にも入れなかった。
レース後に陣営は「順調なら有馬記念へ」と史上3頭目となる秋古馬3冠に挑むことを表明。ファン投票では歴代最多となる47万8415票を集め、誰もが偉業達成を期待した。しかし、本番2日前の12月20日、右前肢ハ行を発症してグランプリ出走はかなわず。府中の世界決戦が最後の雄姿となった。
◆第2位天皇賞・秋(77ポイント) 武豊騎乗のドウデュースが後方13番手から大外一気でGI・4勝目を挙げた。ドバイ・ターフ5着、宝塚記念6着と不本意な結果に終わった春2戦の借りを返した。武豊は1939~66年の保田隆芳に並ぶ同レース歴代最多タイの7勝目。23年はレース当日に負傷し、戸崎に乗り替わりとなっていた。友道調教師は同レース初勝利となった。
2着には松山騎乗のタスティエーラ、3着には岩田望騎乗のホウオウビスケッツが入った。1番人気に支持された23年の3冠牝馬リバティアイランドは、直線で失速し13着に敗れた。
ドウデュースの記録した上がり3ハロン32秒5はレース史上最速で、G1勝ち馬としても最速だった。この勝利で84年のグレード制導入後、史上7頭目の4年連続G1制覇の偉業を達成した。
◆第3位チャンピオンズカップ(66ポイント) レモンポップが国内G1級6戦6勝の成績を残し、最強のまま引退レースを終えた。前年と同じく自身のスタイルを崩さずに先頭を奪うと、ウィルソンテソーロの追い上げを鼻差しのいでゴール。勝利を見届けた田中博調教師が、人目をはばからず涙を流したシーンは感動を呼んだ。連覇は阪神1800メートルで行われていた10、11年(当時はジャパンCダート)のトランセンド以来、史上2頭目。また、2着ウィルソンテソーロ、3着ドゥラエレーデも23年と同じ決着となり、1~3着が2年連続同着順は平地G1初となった。
◆4位有馬記念(43ポイント) 主役が消えたグランプリは、レガレイラがシャフリヤールとの激闘を鼻差で制し、3歳牝馬として64年ぶりの勝利。
◆5位皐月賞(42ポイント) ジャスティンミラノが1分57秒1のコースレコードV。落馬事故で死去した藤岡康太騎手が調教をつけていたキズナ産駒が、史上21頭目の無敗の皐月賞馬に。
◆5位ケンタッキーダービー(42ポイント) フォーエバーヤングが、勝ったミスティックダン、2着シエラレオーネの米国勢2頭と激闘。鼻、鼻差で日本調教馬最高の3着。
◆7位安田記念(38ポイント) 香港のロマンチックウォリアーが日本勢を寄せ付けず、外国馬18年ぶり4頭目の勝利は、G1・5連勝での同8勝目。
◆8位天皇賞・春(31ポイント) テーオーロイヤルがダイヤモンドS、阪神大賞典に続く3連勝V。デビュー13年目の菱田、師匠で開業22年目の岡田師ともにJRA・G1初制覇。
◆9位日本ダービー(28ポイント) ダノンデサイルが皐月賞競走除外から鮮やかなV。56歳3か月4日の横山典がJRA・G1最年長、41歳10か月19日の安田師は最年少での快挙。
◆10位宝塚記念(26ポイント) 重馬場のグランプリはブローザホーンが大外一気の豪脚で2馬身差V。菅原明、吉岡師ともにG1初制覇。
◆10位マイルCS(26ポイント) ソウルラッシュがG1・7度目挑戦で悲願V。団野がゴール前で派手なガッツポーズを見せ、過怠金5万円を科された。
◆ベストレース選定方法 JRA所属馬が出走した国内外のレースが対象。東西トレセンで取材する記者12人が1位10ポイント、2位9ポイント…10位1ポイントで各10レースを選出し、合計ポイントでランキングした。
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