【中山金杯】クリスマスパレードは感触以上の時計 加藤士調教師「スムーズならやれる」世代上位の実力に自信

追い切りへ向かうクリスマスパレード

　◆第７４回中山金杯・Ｇ３（１月５日、中山競馬場・芝２０００メートル）追い切り＝１２月３１日、美浦トレセン

　コースレコードで紫苑Ｓを制したクリスマスパレード（牝３歳、美浦・加藤士津八厩舎、父キタサンブラック）が、年明け初戦へ向けてＷコースで単走の追い切りを行った。

　道中は鞍上がしっかりとなだめてペースを守る。コースの外めを通って直線に向くと、体を大きく使ったフットワークで駆け抜けた。６ハロン８４秒８―１１秒６。加藤士津八調教師は「乗り手は遅く感じたそうだけど、時計を伝えたら『こんなに出ていたんだ』と言っていたのでいいと思う」と笑みを浮かべる。

　前走の秋華賞は５着だったが「前で戦って強い競馬だった」と指揮官は評価。「ここにきて雰囲気というか体つきもゴツくなって、貫禄が出てきた」。ハイペースの流れやＧ１のメンバーと戦った経験もあって、確実な成長曲線を描いている。

　今回は古馬初対戦で力関係がポイントになりそうだが「３歳世代で比べても上位の力を持っていると思うし、５５キロも想定の範囲。スムーズならやれると思う」。加藤士調教師は自信を持って愛馬を送り出す。