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前回王者青森山田が10年ぶり初戦敗退 高川学園の“秘技”トルメンタに屈す 終盤追い上げるも及ばず

スポーツ報知 / 2024年12月31日 13時47分

後半7分、大森風牙(10)が先制ゴールを押し込み、歓喜する高川学園イレブン(カメラ・宮崎 亮太)

◆第103回全国高校サッカー選手権▽2回戦 青森山田(青森)1―2高川学園(山口)(31日・NACK5スタジアム大宮)

 前年度王者で28大会連続30度目の出場となった青森山田が、6大会連続30度目出場の高川学園に1―2と敗れ、14年度以来10年ぶりの初戦敗退を喫した。後半7分、高川学園得意のトリックセットプレー「トルメンタ」から失点すると、その後もPKで2失点目。終盤に1点を返したが、追いつくことはできなかった。高川学園は同じくトルメンタで話題を集めた21年度は準決勝で青森山田に0―6と大敗したが、リベンジを果たした。

 0―0の後半7分、高川学園はこの試合初のCKを獲得すると、ゴール前では4人が手をつなぎ、ぐるぐると回り始めた。「トルメンタ」(スペイン語で嵐の意味)と名付けたトリックプレーだ。マークを混乱させる工夫で、相手の目を釘付けにすると、キックの瞬間にばらけてショートコーナーを選択。これをDF柿本陽佑(3年)がゴール前に入れると、これがポストに当たってこぼれ球に。最後はFW大森風牙(2年)が押し込み、高川学園が先制した。さらに後半32分、高川学園は途中出場のMF行友祐翔(3年)が仕掛けてPKを獲得。これをFW大森が決め、この日自身2点目でリードを広げた。

 一方、青森山田も後半36分、FW石川大也(3年)が決めて1点差に。5分のアディショナルタイムには、青森山田も猛攻をみせたが、高川学園がしのぎきった。

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