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藤井聡太七冠、25年は八冠返り咲きより「未知の局面への対応力高めたい」…24年に初の失冠「結果と内容に課題」

スポーツ報知 / 2025年1月1日 5時0分

正月らしい扇子を手にする藤井聡太七冠(カメラ・今成 良輔)

藤井聡太七冠(22)=竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=の2024年は、6月に伊藤匠叡王(22)に叡王戦で敗れ、タイトル戦で初の失冠を経験。一方で、下半期には調子を取り戻し、再びその強さを見せつけた。このほど報道各社の合同インタビューに応じた藤井が、試練の1年を振り返りつつ、25年の抱負を語った。(瀬戸 花音)

 ちょうど1年前の新春インタビューよりも幾分か引き締まった表情が、24年の苦しみを物語っていた。「対局では、これまでとは違った形も試してみたが、失冠も経験するなど結果の面では振るわないところもあり、課題が残った1年だったかなと思っています」。真っ先に出てきたのは反省の言葉だった。

 いつも「内容」にこだわる藤井が「結果」について自ら触れるのは珍しい。春には不調説もささやかれたが、「24年は内容的にも波が大きかった」と自認。デビュー以来、勝率は8割を切ることはなかったが、叡王の失冠という大きな結果と対峙(たいじ)することになった時は7割5分まで下がっていた。

 「内容が良くないということが、結果にも反映されているような形になったかなと受け止めています」と振り返ったが、そこですぐに切り替えられるのが藤井の強さだ。「結果の重みというのは、棋士として常にあるんですけど、短期的には良いときもあれば悪いときもある。ただ、そういった中でも全体的な内容を底上げすることはできると思っている。結果と内容、両方に課題が残ったと思っているので、これからしっかり実力を付けていきたい」と王者は成長へ貪欲だ。

 25年の公式戦指し初めは、叡王挑戦を目指す8日の本戦トーナメント1回戦になる予定(テレビ対局を除く)。八冠返り咲きへ一度も負けられないトーナメントが始まる。相手は2月からの棋王戦でも対決する増田康宏八段(27)。「今の時点で叡王戦の挑戦を具体的な目標として意識しているということはないですが、昨年の五番勝負でも私の実力不足を感じるところがあったので、それを改善した先にそういうところが見えてくるのかなと思っている」と気を引き締める。

 インタビューの終盤、「師匠からお年玉は今年も?」と質問が飛ぶと、少しだけ藤井の顔が緩んだ。「昨年ももらったか覚えていないですが、師匠の方もそろそろ終わりにしたいと思っていると思うので、そろそろ阿吽(あうん)の呼吸で終わるのかもしれないです」。苦笑しながらお年玉卒業を示唆した。

 「まずは未知の局面への対応力を高めたい。面白い局面に出会えるよう、一局一局集中して指していきたい」。今年23歳。多くの同級生はこの春、大学を卒業して社会に羽ばたく。新卒ルーキーとはほど遠い立場にいる王者・藤井も、また新たな気持ちで1年を戦う。

 日本経済に興味

 藤井は将棋以外のニュースで、気になったことについて言及。「印象に残ったのはいくつかあるが、国内に関してで言うと、ここまで物価の上昇率が2%を上回る状況が続いている。それに対して日銀が金利を引き上げたり、私自身も低金利の環境で育ってきたので、今後の経済の情勢がどうなるのかなというのは気にしてみています」。以外にも?経済への興味を示していた。

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