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箱根駅伝初優勝&史上6校目3冠挑む国学院大 エース平林が絵馬にしたためた願いは…あす8時号砲

スポーツ報知 / 2025年1月1日 17時0分

昨年10月、出雲駅伝でゴールする国学院大・平林

 第101回箱根駅伝(2、3日)で初優勝と史上6校目の3冠を目指す国学院大は31日、2024年最後の練習を予定通りに終え、前田康弘監督(46)は「出場する10人をミーティングで発表しました」と明かした。前回大会を5位で終えた直後に今大会のチーム目標を優勝に設定。練習、寮生活を全力で取り組み「神頼み」も全力で行った。エースで主将の平林清澄(4年)は昨年1月14日に山梨・笛吹市の「甲斐国一宮 淺間神社」を訪れ、絵馬に「101回絶対優勝」と書き込んだ。思いを結実する時が迫った。

 大みそか。世の中が浮足立つ中、国学院大は厳粛にミーティングを行った。

 「当日変更を含めて実際に走る10人をチーム全員に伝えました」と前田監督は静かに話した。29日に平林主将、山本副将の主軸2人を隠さずにそれぞれ2区、3区に登録した一方で出雲4区、全日本5区で連続区間賞を獲得した野中恒亨(ひろみち、2年)をはじめ、青木瑠郁(るい、3年)、上原琉翔(りゅうと、3年)、辻原輝(ひかる、2年)の主力4選手を補欠登録。戦略的な理由で当日変更で投入する。出番がある選手がいる以上、出番が消えた選手もいる。選手にとっても、監督にとってもシビアで、つらい瞬間だ。箱根路に向かう「儀式」を終えて、いよいよ戦う準備が整った。

 大学駅伝界には「夏を制する者が箱根を制する」という格言がある。国学院大は長野・蓼科高原、新潟・妙高高原などで夏合宿を重ね、精力的に走り込んだ。「これまでの夏合宿に比べて、練習の質、量ともに上です」と平林はきっぱり話す。秋の駅伝シーズンで国学院大は躍進。10月の出雲、11月の全日本を快勝した。

 自身で努力を重ねた上で「神頼み」も万全を尽くした。前回大会を5位で終えた直後の昨年1月14日、平林、山本らは国学院大陸上部OB会の古屋真弘会長(67)が74代目の宮司を務める山梨・笛吹市の「甲斐国一宮 淺間神社」を訪れ、必勝祈願。早くから今回の箱根駅伝に強い覚悟を持っており、お参りに来ました」と古屋会長は明かした。

 「箱根区間賞 第101回絶対優勝 歴史を変える挑戦~Ep3~」。平林は絵馬に強い思いを書き込んだ。前田監督は「やるべきことをすべてやった上で神頼みをするということです」と神妙に話した。

 1年前、国学院大の「101回絶対優勝」にチーム関係者を除けば多くの人が懐疑的だったことだろう。でも、今は違う。国学院大は、だれもが認める優勝候補として箱根路に臨む。(竹内 達朗)

 ◆学生駅伝3冠 10月の出雲駅伝(6区間45.1キロ)、11月の全日本大学駅伝(8区間106.8キロ)、翌年1月の箱根駅伝(10区間217.1キロ)と、距離が大きく異なり、約3か月に及ぶ3大会を制することは至難の業。過去達成は5校だけ。

 ▽1990年度 大東大が青葉昌幸監督の下、実井謙二郎、奈良修らを擁して初達成。

 ▽00年度 沢木啓祐監督率いる順大が岩水嘉孝を軸に成し遂げた。

 ▽10年度 大迫傑を擁した早大が渡辺康幸・駅伝監督の下で完遂。

 ▽16年度 原普監督率いる青学大が一色恭志を軸に箱根3連覇と同時達成。

 ▽23年度 駒大が田沢廉を柱に往復路完全Vで成就し、大八木弘明監督が退任を電撃発表した。

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