「野球選手としてのピークを迎える」大谷翔平が語った2025年の目標
スポーツ報知 / 2025年1月1日 5時0分
ドジャース・大谷翔平投手(30)が、12月31日までにオンライン取材に応じ、メジャー8年目となる2025年の目標にワールドシリーズ(WS)「連覇」を掲げた。ド軍加入1年目の昨季は、23年9月の右肘手術の影響で打者に専念し、54本塁打&130打点の2冠に輝き、史上初の「50―50」(50本塁打、50盗塁)を達成した。自身3度目のMVPに輝き、今季は二刀流に復帰。昨年30歳を迎えた現在を選手としての「ピークにある」と自己分析し、今後の選手生活についても言及した。
激動の24年を終えた大谷は、すでに次の山を登り始めていた。25年はメジャー8年目で日米通算13年目。「もちろん、連覇をしたいというのが一番」と、新年の目標を迷いなく、2年連続のWS制覇を掲げた。
打者に専念したドジャース1年目の昨季は、公私に大きな動きのある1年だった。春季キャンプ中の2月に真美子夫人との結婚を発表。3月には水原元通訳と思わぬ形でたもとを分かつことになった。慣れない新天地で奮闘し、MLB史上初の「50―50」を達成。3度目のMVPに輝いた。「ヒリヒリする9月」を経験し、悲願だったポストシーズンにも初出場。WS制覇まで駆け上った。
次なるターゲットに定めたのはWS連覇。1998~2000年にヤンキースが3連覇したのが最後でド軍の歴史では一度もないが、「(連覇は)かなり回数が限られてくるので、それだけ特別な難易度のことだと思っている」とハードルの高さは十分に理解している。誰もが無理だと思うことを次々に実現してきた男らしく、「そこが来年一番やりたいこと」と力を込めた。
23年9月に右肘、24年11月に左肩の手術を経て、今季は投手に復帰して再び二刀流に挑む。7月には31歳。アスリートにとって最も脂の乗る時期に入った。自身の体のことは誰よりも熟知しており、「野球選手としてのピークを迎える、または今もその中にいると思っている」と自己分析した。
昨年12月29日には真美子夫人が第1子を妊娠していることを発表。パパになる大谷は、選手として先を見据える年齢になったことも自覚している。「パフォーマンスが低下してくる先というのも、ちゃんと見据えながら取り組まないといけないことはたくさんある。そういう考えたくないところも考えなければいけない、そういう年にはなってきているので。そこを見据えながらやる必要はもちろん、今までとは違うかなと思う」。長く最高のプレーヤーであり続けるため、将来を考えながら日々を過ごしていく。
投打二刀流で球界の常識を覆し、「自分の中では二刀流というのを今までやってきて、長く続けたいという思いはある」という。すでに2度の手術を受けた右肘の状態次第では、打者専念の声も出てくる可能性があり、今季は二刀流存続をかけた1年にもなる。3月18、19日に行われる東京Dでの開幕シリーズでの先発ローテ復帰は微妙な状況だが、25年に「二刀流でWS制覇」を果たす意味は限りなく大きい。不可能を可能にしてきた大谷が、今年も高い壁に挑む。(安藤 宏太)
◆野球普及へまずプレー
大谷は、かねて口にしている世界の野球普及について「いろんな形で貢献できることはたくさんあると思う」と意欲を示した。だが、現役中はグラウンド上で結果を残すことが最大の貢献と考えており「一番やるべきことは、自分のパフォーマンスをどれだけ高いレベルで発揮できるか。今すぐ(野球普及への活動を)やるべきかはちゃんと考える必要がある。まずはグラウンドで集中するのが一番」と話した。
◆24年は「18冠」
1886年創刊の老舗スポーツメディア「スポーティング・ニューズ」が30日(日本時間31日)、24年の「年間最優秀男子アスリート賞」に大谷を選出した。24年の主なタイトルや表彰はこれで「18冠」。同誌は「メジャーリーグ155年の歴史で、誰も想像できなかった領域に足を踏み入れている」と理由を説明した。
◆大谷の二刀流復帰への経過 23年9月に2度目の右肘トミー・ジョン手術。24年3月にキャッチボールを再開し、8月からはブルペン投球を行い、約150キロも計測した。11月はWSで脱臼した左肩の手術で運動が制限されたが、すでにキャッチボールを再開。開幕からのローテ入りへ「そこ(開幕)に焦点を当てないと」と意欲を見せたが、ロバーツ監督は25年3月の開幕シリーズ(対カブス、東京D)での投手起用には消極的な考えを示している。
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