1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

運営管理車からの景色は「現代の大名行列」…元駒大マネジャーのものまねアスリート芸人M高史が明かす箱根の舞台裏

スポーツ報知 / 2025年1月1日 15時0分

M高史

 第101回箱根駅伝(2、3日)を前に、ものまねアスリート芸人で元・駒大男子駅伝部マネジャーのM高史(40)が31日までにスポーツ報知の取材に応じ、箱根駅伝のポイントや見どころ、注目選手について語った。駒大時代は3、4年時にマネジャーのリーダーである主務を務め、当時監督だった大八木弘明総監督(66)と運営管理車に同乗し、激走する選手らを鼓舞。同車からの景色、主務だからこそ知る舞台裏のエピソードも明かした。(取材、構成=手島莉子)

 今季の駅伝は“3強”と目される国学院大、駒大、青学大が優勝候補で、シード争いも順位の予想が難しい大混戦だ。M高史は、いよいよ迫ってきた本戦に心を躍らせている。「第101回箱根駅伝は今回しかない。皆さんに“現状打破”してほしいです! 今季の大学駅伝は、夏を過ぎて急に仕上がってきたチームがあったり特に面白いと思っています。母校の駒大も春先はかなり心配でしたが、9月に藤田敦史監督にお会いした時に、だいぶ戻ってきた、とおっしゃっていました」

 プロランナー・川内優輝(37)=あいおいニッセイ同和損保=のものまねを軸に活躍中。駒大卒業後の約5年間は福祉施設に勤務し、2011年からものまね芸人に転身した。「大八木総監督には電話ですぐに報告しました。甲高い声をもう一段、甲高くさせて驚いた後、『やるなら本気でやりなさい』と言ってくださいました。大八木総監督から学んだ感性やご縁、筋を通すことなど、本当にたくさん大事にしています」

 大学3、4年の主務時代は大八木総監督と共に運営管理車に同乗した。「1区の選手に合わせて午前2時に起床し、朝練習を見届けて体調確認をした後、大手町に向かいます。最初に乗った時、現代の大名行列だと思いました。道路に誰もいないのに沿道にバーッと人がいて。選手は戦に出陣するみたい。のどあめは必須。大八木総監督が次の声かけポイントまでになめ終われるように、小さいものを選んでいた。情報は聞かれる前に調べておくことが大切。当時は全て携帯電話でやりとりしていたので充電が一番大事です」

 4年生の主務は選手らに声かけをすることが駒大の通例だ。「ひたすら『前に行け』とか『頑張れ』とか言っていた。監督はすごいなって思いました。監督によって声かけは全然違います。箱根駅伝ならではですよね」

 1、2年時は総合優勝を経験し、4年時は7位と悔しさも味わい、箱根駅伝で心身ともに成長した。「皆さんには悔いなく、思い切りチャレンジしてほしいです。良い成績が出なくても、それは人生にとって良い経験。どんな結果になっても胸を張って生きていってほしいと思います」

 ◆箱根駅伝主なルール◆

 ▽選手変更 往路・復路ともに午前6時50分に区間登録選手と補欠選手の交代が可能。1日4人までで、往路・復路通じて6人以内の変更が可能。区間登録選手同士の交代はできない。

 ▽給水 1、6区はなし。5区は7.1キロと15.8キロ。9区は10キロと14.4キロ。それ以外の区間は10キロと15キロ。主催者が用意した水および指定ボトルを使用。中身は主催者が用意するスポーツドリンクまたは、各校で用意した飲料でチーム関係者が手渡しする。運営管理車に乗る監督、コーチが行う任意の給水は禁止。

 ▽繰り上げ 1位が通過後、往路の鶴見、戸塚中継所は10分、往路の平塚、小田原中継所は15分、復路の中継所は20分遅れた場合、前走者が到着しなくても次走者はスタートする。復路スタートは1位から10分以内のチームは時差出発、それ以降のチームは10分後に同時スタートする。

 ▽順位決定 繰り上げ出発等により、フィニッシュの着順が成績順位を示さない場合において、同タイムとなった大学の順位は、区間上位者数の多少によるものとする。それでもすべて同数であった場合は同順位とし、それが10位以内の場合はすべての大学が次回大会へのシード権を取得する。

 ▽途中棄権 選手が故障などで走行困難になった場合、選手に競技続行の意思があっても競技運営委員、走路管理員、監督またはコーチの三者合意によって競技中止となる。その前区間までの記録は公式に認められるが、次区間からはオープン参加。最終走者と同時にスタートできるが、区間成績は認められない。

 ◆M高史(えむ・たかし)1984年9月28日、東京都生まれ。40歳。本名・三上高史。Mは三上、ものまね、マラソン、ドMなどから命名。駒大卒業後は知的障がい者施設の生活支援員として約5年間勤務し、2011年12月に“ものまねアスリート芸人”に転身。陸上イベントのゲストランナーやMC、保育園、学校、障がい者施設などを訪問する活動も行う。フルマラソンの自己ベストは2時間40分34秒。172センチ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください