堤駿斗が元世界王者下し“世界挑戦権”を獲得 Sフェザー級転向で真の実力を発揮する
スポーツ報知 / 2024年12月31日 22時8分
◆プロボクシング▽WBA世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)挑戦者決定戦10回戦 ○同級9位・堤駿斗(TKO8回1分55秒)同級14位レネ・アルバラード●(31日、大田区総合体育館)
WBA世界スーパーフェザー級9位・堤駿斗(25)=志成=が、デビューからの連勝を「6」に伸ばし、念願の世界挑戦に一歩前進した。元世界王者でWBA世界同級14位レネ・アルバラード(35)=ニカラグア=とWBA世界同級挑戦者決定戦に挑んだ堤は、序盤からスピードとパワーでアルバラードを圧倒。8回に連打したところでフェリーが試合をストップ。快勝した堤は「前回の失敗から8か月。このリングに上がれたことに感謝したい。来年はこの階級でひとつ、ひとつ勝っていく」とファンを前に力強く宣言した。
今年4月のプロ第5戦。元世界王者のアンセルモ・モレノ(パナマ)戦の前日計量でまさかの1・6キロオーバー。試合は行われたが日本ボクシングコミッションから6か月のライセンス停止という厳罰が科せられた。「何度も辞めようと思った」というが、ジムの先輩・井岡一翔らの説得で翻意。減量苦を解消するためにフェザー級から1・8キロ重いスーパーフェザー級へ階級を上げ、専門家に減量の指導を仰ぎ8か月ぶりの復帰戦へと備えた。
「階級を上げ体調を崩さずに調整ができた」と、過去5戦とは明らかに動きが違った。スピード、パワーは申し分なし。アマ13冠の名にふさわしい実力を証明した。試合はWBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦として行われ、念願の舞台に一歩前進。井岡の試合中止により、急きょメインイベンターとなり大役を見事につとめ上げた堤は「来年(2025年)チャンスがあれば世界を狙いたい」と、言葉に力を込めた。
堤の戦績は6戦全勝(3KO)、アルバラードは34勝(22KO)15敗。
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