東京V城福浩監督の誓い「タイトルを強く意識」リーグ上位定着と共にカップ戦の頂点狙う…随時連載「新しいヴェルディへの挑戦」
スポーツ報知 / 2025年1月1日 13時0分
東京Vの城福浩監督が、スポーツ報知のインタビューに応じ、新春の誓いに「タイトル獲得」という野望を打ち立てた。昨年は伸び盛りの若手の成長を促しながら16年ぶりのJ1で6位と躍進。多くの主力が残留した今季に向けて、リーグ戦での上位定着と共に「タイトルを強く意識しながらチーム作りをしていくべき」と、カップ戦でのタイトル獲得という目標も設定。就任4シーズン目を迎える名将の強い覚悟を、随時配信の連載「新しいヴェルディへの挑戦」でひもといた。(取材・構成=後藤亮太)
新たな1年の始まりの日に、城福監督は今年にかけるほとばしる熱い思いを、強いメッセージに乗せた。
「もちろん残留という目標はありますが、カップ戦も含めて、もっと野心的な目標に向かって突き進みたいと思います。ファン、サポーターと共に新たな景色を見られることを目指して、一緒に戦いたい」
16年ぶりのJ1だった昨季は開幕前こそ降格候補と目されていたが、若手主体のチームは日本一のトレーニングを日々重ねるごとに強くなり、6位と大躍進した。多くの主力が残留して迎える今シーズン。「新しい景色」として描いたのは「タイトル獲得」だ。
「リーグの順位が最も大事なのは間違いないけれども、タイトルは全く関係ないというスタンスでいるのは寂しいこと。クラブとしてタイトルを強く意識しながら、チーム作りをしていくべきだろうなと思います」
草創期に栄華を誇った東京Vだが、国内タイトルは2004年の天皇杯優勝を最後に遠ざかっている。クラブ存続の危機を乗り越え、「新しいヴェルディ」を旗印に歩みを進めている今だからこそ、目指すべき目標を明確に設定した。
「リーグ戦は38試合の答えなんで、本当のクラブ力が問われますけど、カップ戦はそれだけじゃない部分が反映される。ターンオーバーしながらでも戦える備えがあるチームがあそこまで行ける。僕らがチーム全員で戦うことを標榜してるのであれば、新潟さんが(昨年のルヴァン杯で)決勝に行ったように、可能性は0じゃないんじゃないかなと思います。だからカップ戦は1つでも上を目指し、できればファイナリストになる。そういう野望をこのクラブは持ってもいいんじゃないかなって思います」
もちろん、その前提として、J1定着は絶対条件となる。
「下から上がってくるクラブ(清水、横浜FC、岡山)を考えたら、僕らのバジェット(予算)の順位が変わるわけじゃないんですよね。これは謙虚に、真摯(しんし)に受け止めとかないと大きな痛手を負う。我々はまた20位からスタートするぐらいの気持ちで、日々、成長することが大事。残ってくれる選手もいるので積み上げている部分もあり、去年よりも多少のスタートラインが違うだろうなと思っているが、謙虚さ、危機感は絶対に失ってはいけない」
「タイトル獲得」の目標を掲げながらも、地に足を付けて「成長」を求める。この2つの大きな指針を示すことが出来るのは、J2だった22年6月からクラブと歩みを共にしている城福監督だからこそだろう。
「奇跡は何回も起こらない。予算が19、20位でもすごいでしょ? と言っている場合ではない。しっかり戦えるクラブに進歩していかないといけない。現場だけじゃなくて、みんながそういう思いを持つのは大事かなと思います」
先頭に立ってけん引する城福監督は、今年3月で64歳となり、今季ついにJ1最年長監督としてシーズンを迎えることになった。「ついにそうなりますね」と笑みを浮かべながらも、ギラギラ感は増すばかりだ。
「世界と対等に伍していくために、Jリーグはどうあるべきか。自分の年齢であれば、そういうことを忘れてはいけないし、そういう発信を意識しながらやらないといけない。日本人が一番生きるのは、日本人の指導者だと。それを年齢関係なく、体現する一人でいたいと思います。そういう野心を持っていたい」
指揮官が口にした「新しい景色」は、昨年の最終戦の京都戦(0△0)の試合後にサポーターが掲げた「このクラブに関わるすべての人たちと、新たな景色を」という横断幕にもあった言葉だ。
「彼らがね、(昨年)新しい景色を作ってくれた、重要な要素の一つだったと思うし、彼らの思いを一緒になって作っていき、実現していきたいなと改めて思います」
数年前まで夢物語だったはずの国内タイトル獲得は、今はもう現実的な目標となった。「挑み続け、感動を超えろ」―。チームに植え付けられたスローガンを体現し、25年シーズン、最高の景色を全員で見る。
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