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「WWE」US王者・中邑真輔、佐々木憂流迦に完勝「粉々の自分のかけらをかき集めて作ってみろ」…1・1日本武道館

スポーツ報知 / 2025年1月1日 19時34分

佐々木憂流迦を攻める中邑真輔(上)(カメラ・今成 良輔)

◆プロレスリング・ノア「NOAH “THE NEW YEAR” 2025」(1日、日本武道館)

 プロレスリング・ノアは1日、日本武道館で「NOAH “THE NEW YEAR” 2025」を開催した。

 ダブルメインイベント1のスペシャルシングルマッチで世界最大の団体「WWE」US王者・中邑真輔が佐々木憂流迦と対戦した。

 勇壮な和太鼓とホラ貝の音色が響く幻想的な入場で武道館を独自の色に染めた中邑。甲冑を脱ぐとコスチュームこそ白装束だが顔面にペイントを施し現在のWWEで戦っている同じスタイルで憂流迦とにらみ合った。

 強烈な打撃で試合を支配した中邑に憂流迦もジャーマンで反撃。スリーパーで追い込み三角絞めで捕獲も中邑は黒い毒霧を顔面に噴射し逆転。背後からのキンシャサで倒すと最後は正面からキンシャサを食い込ませ3カウントを奪った。

 バックステージで中邑は「せっかく来たのに何もねぇだろ…何もございません」と不満をあらわにし憂流迦に「十分恥かいたでしょうよ。木っ端みじんに砕け散った自分自身をどうやってかき集めてなりたい自分になるかっていうのは憂流迦本人なんで知ったこっちゃないです」と断じた。

 さらに「捕らわれすぎ…こうじゃなきゃ、ああじゃなきゃ、こうやった方がいいとか…素の自分で来いって言ったのは裸になって来いっていうことです。外側だけガチガチに固めて、見透かされてんだって、そんなもん客が見たいわけじゃない。特にオレは。あとはアイツ次第」と看破した。続けて「見てくればっかり…持っているんだろうよ、UFCまで行って減量の苦しみから、地獄の淵から帰ってきて戦い続ける…そういうとこあるんじゃないのか?何だよ今のは。中邑、なんやかんや言って優しい後輩にアドバイス送るんじゃないの?甘いわ。甘い。自分で見つけろ。それが優しさです」と突き放した。

 そして「アイツのためになることは一言も発するつもりはございません。粉々の自分のかけらをかき集めて作ってみろ」と繰り返し「プロレスという不思議な世界がいろんなところに自由が詰まっている。自分のなりたい自分にもなれる。だけど今すぐじゃない。いつか。そこに必要なものはたくさんある。一筋縄ではいかないでしょうけど、時間もかかる」と説いた。

 2年ぶりの元日の武道館に「日本男児として誉れ高いことであります。今、アメリカで孤軍奮闘どうにかこうにか、もがき苦しんで生きながらえている自分にとってはこの上ない誉れ、救いでございます」とほほ笑んだ。

 一方の憂流迦は「悔しい」とうめき「中邑真輔を追い越してやる」と誓った。

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