国学院大４区の青木瑠郁が区間２位の力走 初優勝と３冠へ「復路の選手の気持ちを高ぶらせられる走りをしたいと思った」

力走する国学院大４区・青木瑠郁（カメラ・岡野　将大）

◇第１０１回東京箱根間往復大学駅伝競走　往路（２日、東京・大手町読売新聞東京本社前―神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場入り口＝５区間１０７・５キロ）

　４区を走った国学院大・青木瑠郁（３年）が区間２位の走りで、順位を６位から５位に上げた。

　力走を見せたが、区間賞の青学大・太田蒼生（４年）とは４０秒以上の差が開いた。「区間賞を狙っていた。４０秒以上太田さんに負けているので、本当にそこは課題だなと思いますけれど、ラスト５キロはしっかり粘ることができました。『１時間１分を切れ』と監督に言われたので、そこに到達できなくて悔しい気持ちです」と唇をかんだ。

　チームはなかなか波に乗れず、平塚中継所では６位でたすきを受け取った。それでも「本当にお世話になった４年生の平林さんの走りを見て、この人の思いを受け継いで自分が代わりにエースとしてやっていかなくては、という気持ちで、今年勝つために全力で走ろうと思って走りました」と強い気持ちで箱根路を駆け抜けた。

　初優勝と史上６校目の大学駅伝３冠を目指す国学院大だが、往路は苦戦を強いられた。「復路の選手に対して気持ちを高ぶらせるような走りをしたいと思ったので、その気持ちはなんとか伝わったかなと思います。優勝を目指していて、復路は自信があると思うので、まだまだ諦めずに総合優勝を目指して頑張っていこうと思います」と前を向いた。