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【箱根駅伝】青学大の太田蒼生が婚約指輪を披露 最後に新たな伝説を残す

スポーツ報知 / 2025年1月2日 16時34分

4区で区間賞を獲得し、笑顔で婚約指輪を見せる青学大の太田蒼生(カメラ・山崎 賢人)

 ◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走往路  (2日、東京・千代田区大手町読売新聞社前スタート~神奈川・箱根町芦ノ湖ゴール=5区間107・5キロ)

 前回総合優勝した青学大が5区の箱根山中で若林宏樹(4年)が中大を逆転し、5時間20分1秒で、2年連続7度目の往路優勝を飾った。2年連続8度目の総合優勝へ王手をかけた。

 4区で日本人最高タイムの区間賞の快走で3位から2位に浮上し、逆転優勝へお膳立てした太田蒼生(4年)はレース後、婚約を発表。婚約指輪を披露した。「11月に彼女と一緒に指輪を作りにいきました。彼女の両親にはきょうのレース後に初めて会って、OKをもらいました」。左手薬指には婚約指輪、首には往路の優勝メダルの太田は笑顔で話した。

 太田は1年時から箱根駅伝で「太田劇場」を見せ続けてきた。1年時は3区2位で首位に浮上。2年時は4区2位で壮絶な首位争いを展開。3年時は3区で日本人歴代最高の59分47秒で区間賞を獲得して青学大優勝の立役者になった。最後の箱根駅伝では日本人最高記録の区間賞に加えて、箱根駅伝で前代未聞の婚約発表。新たな伝説を作った。

 今春の卒業後、GMOインターネットグループ所属のプロランナーとして世界を目指す。1月下旬か2月上旬に約4年間、暮らした選手寮を退寮する。「退寮したら、彼女と一緒に暮らしたいですね」とほほえみながら明かした。

 お相手については「個人情報なので、年下、同い年、年上かを含めて、お話できません」と丁重に断った上で、婚約の事実や今後についてなど公表できる範囲で誠実に説明した。「僕の親と彼女は今夜(2日)初めて会います」と明かした。

 今大会に向けて原晋監督(57)は「会いたいね大作戦」を発令。太田は「そういう意味でも『会いたいね大作戦』で頑張りました」と笑った。「チームが総合優勝できるように明日(3日)は全力で応援します」と言葉に力を込めて話した。

 今後、東京世界陸上マラソン日本代表を目指し、3月2日の東京マラソンに出場予定。日本代表の選考基準のひとつに選考レースで「日本記録(2時間4分56秒、鈴木健吾)を出した競技者」という項目があり、初マラソンの太田にも代表となる可能性はある。「東京マラソンで世界陸上の日本代表になれるようにチャレンジします」と意欲的に話す。

 昨年2~3月に初マラソンに挑戦する予定だったが、故障のために回避した。今年こそ、婚約者という心強いパートナーとともに初マラソンに挑む。「最終的には五輪で優勝したい」という大きな野望を持つ。

 箱根駅伝で伝説を作り続けた太田蒼生は、東京マラソンで新たな戦いに臨む。箱根駅伝の理念である「箱根から世界へ」を体現するつもりだ。

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