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【高校サッカー】「今日、自分の日かな」堀越・2年生エース三鴨が4発2アシストで8強導く 大会最多タイ1試合5得点迫るも終盤自ら交代申し出

スポーツ報知 / 2025年1月3日 6時45分

前半7分、先制ゴールを決め喜ぶ堀越・三鴨(カメラ・頓所 美代子)

◆第103回全国高校サッカー選手権▽3回戦 堀越(東京A)6―1松山北(愛媛)(2日・駒沢陸上競技場)

 3回戦が行われ、8強が出そろった。堀越(東京A)はFW三鴨奏太(2年)が4ゴール2アシストをマークするなど全得点に絡み、松山北(愛媛)を6―1で退けた。準々決勝は、4日に行われる。

 2年生エースが圧巻のゴールラッシュで、堀越を2大会連続8強へと導いた。「自分が4得点とか関係なしに勝ったことが良かった」。全6得点に絡んだ三鴨は喜び一つ見せず、クールな表情を貫いた。通算5得点で得点ランク首位浮上にも「全く意識してない。勝てるのが一番」。ゴールは二の次。こだわるのは、あくまでチームの勝利だ。

 “三鴨劇場”の幕開けは前半7分。ドリブルから相手を華麗にかわし、右足のループシュートで先制。2点目はペナルティーエリア外から豪快に左足を振り抜いてネットを揺らし「今日、自分の日かな」と確信した。前半39分には、頭で合わせハットトリック。後半に4得点目を挙げ、さらに2アシストもマークした。身長169センチで、ポジショニングや得点能力に優れる10番。「強引にいくのは自分じゃない。判断できるところは特長」と冷静さを誇った。

 両足で遜色なくプレーできるのも武器の一つだ。この日は頭と、右足1発、左足2発。利き足とは逆の「左は小さい頃から蹴れた方」というが、転機は中学2年時、右足の三角骨手術だった。「逆にチャンス」と捉えて1年弱もの間、鍛えるため左足でプレーした。まさに“けがの功名”。「(左利きの)メッシが好きなんで」と笑った。

 大会最多タイの1試合5得点まで「マジック1」で迎えた後半の終盤、三鴨は交代を申し出た。堀越のチームづくりは「ボトムアップ方式」で選手が練習メニューからメンバー選考まで考える。「20分すぎたあたりから頭と体が合わなくなった。次の試合のことも考えた」。一人ひとりが自己コントロールできる力も堀越の強みだ。

 首都圏開催以降、1大会最多ゴールは鹿児島城西の大迫勇也(現神戸)が記録した10点。「大迫選手の10得点も狙える」と威勢よく言った三鴨の活躍が4強入りへ不可欠だ。東京代表最後の優勝は91年度。この日、帝京が敗れ、夢は堀越に託された。(小林 玲花)

 ◆三鴨 奏太(みかも・そうた)2007年5月24日、東京都出身。中学年代ではFCオーパスワンU―15に所属。堀越では1年生ながら23年度大会で選手権デビューを果たし、4試合に出場。今大会は都大会で8ゴールを挙げ、チームを全国の舞台に導いた。169センチ、69キロ。

 ◆東京勢の近年の成績 優勝は91年度大会の帝京(四日市中央工との両校V)が最後。決勝進出も15年度の国学院久我山を最後に遠ざかっている。直近3大会の成績は、23年度が堀越4強、早稲田実1回戦、22年度が国学院久我山3回戦、成立学園2回戦、21年度が関東第一4強、堀越2回戦。

 ◆関東勢5校の8強入り 1976年の首都圏開催以降、90年度大会以来34大会ぶり2度目となった。同年は地区大会とアジアユース選手権が重なった影響で埼玉と千葉が2校ずつ出場していたため、現行方式では初となる。西日本からは東福岡のみが勝ち上がり。北海道、東北や近畿、中国、四国勢は8強に残れなかった。

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