【箱根駅伝】国学院大・辻原輝「あれがなければ15秒速く走れていた」タスキ落とす思わぬ“アクシデント”で区間2位タイも「実力」
スポーツ報知 / 2025年1月3日 15時55分
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走復路 (3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)
史上6校目の3冠と初優勝をかけて臨んだ国学院大は過去最高タイの総合3位だった。
7区から8区へのタスキリレー前にはアクシデントがあった。辻原輝(2年)が8区の佐藤快成(4年)につなぐため、赤紫色のタスキを外すと、それは手からスルリと落ちた。道路に落ちたタスキを取りに戻った辻原は、約5秒のロスに。それでも冷静に、6位で佐藤にリレーした。その後、国学院大は後続が順位を上げて最後は3位でフィニッシュした。
タスキを落とした辻原は「手に力が入らなくなってしまった。結構いっぱいいっぱいで。あれがなければ15秒速く走れていた。悔しい」と振り返った。区間順位は順大の吉岡大翔(2年)と並び2位タイの1時間2分21秒で「悔しいですけど、吉岡君も強い選手。言い訳はない。実力です」と語った。
国学院大の今大会は、往路6位で想定外の出遅れとなった。巻き返しを狙った復路は、首位・青学大と5分25秒差でスタート。徐々に追い上げていき、9区で上原が早大の石塚を抜いて一時、3位に浮上。だが、9区終盤で再び石塚に並ばれ、最後は早大と同タイムで10区を迎えた。
勝負が決する最終10区を託されたのは、人気音楽グループ「ケツメイシ」のリーダーを父に持つ吉田。早大の菅野の後ろにぴったりつき、ほぼ一緒にゴールを目指した。すると17キロ過ぎ、吉田が一気に前に出る。最後は「3強」の一角として意地を見せた。
今季の国学院大は、出雲駅伝でアンカー平林が駒大の篠原、青学大の太田とのエース対決を制して5年ぶり2度目の優勝。全日本大学駅伝も、首位と4秒差でタスキを受け取ったアンカー上原が逆転して初優勝した。
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