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ケツメイシ大蔵の長男・蔵之介「感極まって泣いた」意地の3位ゴール レース前には父から激励電話「楽しんでこい」

スポーツ報知 / 2025年1月3日 16時8分

10区、3位でゴールした国学院大・吉田蔵之介(カメラ・頓所美代子)

◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走 復路 (3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)

 史上6校目の3冠と初優勝をかけて臨んだ国学院大は過去最高タイの総合3位だった。

 首位・青学大、2位・駒大に続き、最終10区で早大とほぼ並んでタスキを受け取ったのは、人気音楽グループ「ケツメイシ」のリーダー・大蔵を父に持つ吉田蔵之介。最初は早大の菅野の後ろにぴったりつき、一緒にゴールを目指した。すると17キロ過ぎ「ちょっと横に出たときに、(菅野の)顔や動きを見て崩れていた」と一気に前に出て勝負を仕掛ける。最後は「3強」の一角として意地を見せ、3番目にゴールした。

 レース後は「ほんと最低限っていうのはあった。最後、ゴールテープを切って(先輩たちと)会った時には、感極まって泣いてしまった。青学さん、駒沢さんとの差は歴然。3強であっても、3強ではまだないのかなと感じている。来年こそは優勝目指して頑張りたい。(監督の)前田さんを含め、うれし泣きさせられるような結果を取りたい」と話した。

 吉田は前回の箱根駅伝後、右足の大腿(だいたい)骨を負傷。ここまでの1年間はけがが相次ぎ苦しむ時間が長かった。レース前、父からは電話で「楽しんでこい。(けがで苦しんだ時期と)比べたら、約1時間10分くらいは全然苦痛じゃない。そっちの方が絶対きつかったよ。だから楽しんで走ってきて」と激励を受けたという。吉田は「肩の力が抜けた。楽しめた」。レース終盤、沿道には家族の姿もあったという。「僕知らなかったんですけど、タオルを作ってくれていた。しかも2~3時間前にいてくれた。すごいうれしかった」と家族の応援にも感謝した。

 今季の国学院大は、出雲駅伝でアンカー平林が駒大の篠原、青学大の太田とのエース対決を制して5年ぶり2度目の優勝。全日本大学駅伝も、首位と4秒差でタスキを受け取ったアンカー上原が逆転して初優勝した。

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