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【箱根駅伝】「横溝さん、やったよ」8位・東京国際大、昨年11月に亡くなった監督に捧げる3年ぶりシード権

スポーツ報知 / 2025年1月4日 5時20分

ゴールした東京国際大・大村(中)はホッとした表情を見せた

◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)

 上位10校に与えられるシード権は最終10区まで大混戦だった。終盤まで8位から11位の4チームが並走。8位には東京国際大が入った。

 * * *

 22年以来3年ぶりにシード復帰が決まると、東京国際大の中村勇太監督代行(38)は安堵(あんど)した。「横溝さん(シード権)取りました。やったよ」。昨年11月に肝臓がんで亡くなった横溝三郎監督(享年84)にささげる力走だった。

 横溝さんは11年の創部時から指導し、16年の初出場に導くなど礎を築いた。喪章をつけた選手たちは、感謝の思いを力に変え、箱根路を駆け抜けた。10区・大村良紀(3年)はシード圏内の10位と21秒差の11位でタスキを受けると、6キロ付近で8位・帝京大に追いつき東洋大、順大とともに並走。残り約1キロ付近でスパートをかけて集団から抜け出すと、懸命に腕を振り総合8位でフィニッシュした。殊勲の大村は「(横溝さんは)ずっと気にかけてくださっていた。しっかりシードをとったよ。やり切りましたと笑顔で報告できます」と胸を張った。

 横溝さんの写真を持って運営管理車に乗り込んでいた中村監督代行は「いいお土産を用意できたのかな」と静かに語った。(大中 彩未)

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