箱根駅伝初出場を目指す麗沢大が新監督に大東大ＯＢ・池谷寛之氏を招へい 山川達也監督は退任

池谷寛之氏

　箱根駅伝初出場を目指す麗沢大が新監督として、実業団の新電元と東経大で監督経験を持つ大東大ＯＢの池谷（いけがや）寛之氏（４９）を招へいすることが３日、分かった。山川達也監督（４０）は退任する。

　麗沢大は１８、１９年の箱根予選会で２年連続で次点となったが、２４年の予選会は１７位で敗退。学内では悲願の初出場に向けて監督交代を検討。池谷氏は大東大時代に箱根駅伝に３度出場し、ホンダ時代には５０００メートルで日本歴代７位（当時）の１３分２５秒７２を記録するなどトップランナーとして活躍した。

　山川監督は実業団選手としての経験はなく、高校の教員を経て１０年に麗沢大コーチに就任。１７年に監督に昇格した。１８年に１２位（１１位まで通過）、１９年に１１位（１０位まで通過）と箱根初出場に迫る位置までチームを成長させたが、２０年以降は１３位、２８位、１４位、１５位、１７位と頭打ち。山川監督とタイプが異なる池谷氏に白羽の矢を立てた。

　今季のチームは関東学生連合で箱根出場経験を持つ鈴木康也（４年）、工藤大和（４年）は卒業するが、チーム上位１０人のうち６人は３年以下。ケニア人留学生ネイヤイ（３年）は前回予選会は個人７位の実績を持つ。１０２回大会以降、初出場のチャンスはある。