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異色の“投げる医師”くふうハヤテ・竹内奎人、背水の激白 今季ドラフト指名なければ選手引退「医学の道に専念」

スポーツ報知 / 2025年1月4日 7時0分

くふうハヤテの竹内奎人

■昨年医師国家試験に合格

 プロ野球ウエスタン・リーグのくふうハヤテの竹内奎人投手(25)が、3日までにしずおか報知の取材に応じ、秋のドラフト会議でNPB球団の指名がなければ選手を引退し、「医学の道に専念する」と明言した。球界で異色の“投げる医師”はハヤテでのプレーは今季限りで、自身のキャリアを決断する。

 静岡高から群馬大医学部に進学した竹内は、23年11月にハヤテ入団が決まった後に医師国家試験を受験。記念すべき開幕戦に2番手で登板した昨年3月15日、合格の吉報が届いた。「本当は野球を何年でも続けたい。ただ、国立大出身者として医療で貢献しないといけないという思いもある中での“最長ライン”だった」。NPBへの挑戦は2年間という期限を設定した。

■プロ球団で貴重な経験

 昨季は中継ぎ、先発を務め、27登板で0勝6敗、防御率6・09。長いシーズンでチームには故障者が相次ぎ、早期復帰へ選手、トレーナー、ドクターの連係の重要性を感じた。「体の違和感で仲間から相談を受けることがあり、分からないことはすぐ調べていました」。投手、医師として貴重な経験を重ねた。ハヤテでのラストイヤーへ「昨年を基盤にしてやりきる。最速147キロの球速を150キロにしたい」と目標を掲げた。

 今季もNPB入りに突き進むが、結果的にその夢が果たせなかった場合、医師として野球に携わる考えだ。中学2年から整形外科医を志してきた。「球団のチームドクターとして帯同して、ピッチングの指導もする。メディカルとテクニカルの両方でアプローチできる医者がいてもいいんじゃないか」。小・中学生の投球障害予防もイメージしており、様々な世代のサポートを行い、球界に貢献するつもりだ。(伊藤 明日香)

 ◆竹内 奎人(たけうち・けいと)1999年5月29日、河津町生まれ。25歳。河津南小1年から野球を始め、河津中時代は伊東シニアでプレーし、3年夏にU―15W杯出場。静岡高では1年秋からベンチ入りし、2年秋に東海大会優勝。3年でセンバツ出場。群馬大では準硬式でプレー。181センチ、83キロ。右投右打。

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