時代のキーパーソン繋ぐ蔦重、発想の源に注目を…5日スタート大河「べらぼう」制作統括が明かす撮影舞台裏
スポーツ報知 / 2025年1月5日 5時0分
俳優の横浜流星(28)が蔦屋重三郎を演じる、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」(日曜・後8時=初回15分拡大)が5日にスタートする。連載最終回は同局の藤並英樹・制作統括が撮影の舞台裏を明かした。(宮路 美穂)
「蔦重」が生きた1700年代後半。藤並氏は「一見、世の中は経済も活況に見えるのに、どこか閉塞(へいそく)感があって、生きづらさを抱えている人もいる。身分社会や自然災害、現代の視聴者にも共感して見ていただけるんじゃないか」と江戸中期をテーマに据えた理由を明かす。
合戦のない大河だが「何者でもなかった蔦屋重三郎が、江戸の大商人になるプロセスに、あらゆる出版物や徳川家のできごとが要所要所で絡み合っていく。この時代のキーパーソンを全部(つな)ぐのが蔦重で、惑星のようにキャラクターが配置されていく。そこを丁寧に追いかければ物語は作っていける」。藤並氏とチーフ演出の大原拓氏、脚本の森下佳子氏は23年の連続ドラマ「大奥」でも江戸が舞台の作品を手がけ、時代劇のスキルや技術も「べらぼう」に還元できている。
「責任感と覚悟の人物」という蔦重の原点は遊郭・吉原。「華やかな部分や美人画、浮世絵など、吉原の文化の側面だけではなく、社会の構造や搾取の状況も描かないと説得力がないと思いました」と目を背けずに届ける。センシティブなシーンで俳優と制作の意思を調整するインティマシー・コーディネーター(浅田智穂さん)を大河ドラマで初めて導入。「役の大きさに関係なく、エキストラや通行人まで俳優や所属事務所に細かくヒアリングしてもらっている。みんなでコミュニケーションを取りながら撮影を進めています」
時代考証の山田順子さんとスタッフの総力を結集した吉原のリアルな街並みも見もの。「『吉原細見』を全部調べて作った地図をもとに美術セットを立て、VFXやCGも加えて吉原の世界を再現しています」。江戸の政治劇や駆け引きの舞台裏で、存在感を放つ蔦重のひらめき力。「蔦重が残した出版物を丁寧に追いかけていく。その発想の源がどこにあるのかを注目していただけたら」と語った。=おわり=
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
大河「べらぼう」が"光る君へ"を超えて刺さるワケ "光る君へロス"でも「異色ビジネスドラマ」にハマる
東洋経済オンライン / 2025年1月5日 14時0分
-
大河「べらぼう」脚本・森下佳子、語り・綾瀬はるかの起用経緯明かす
モデルプレス / 2024年12月16日 14時25分
-
来年大河 遊郭・吉原描く上で気をつけていることとは【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】
モデルプレス / 2024年12月16日 13時53分
-
25年大河主演・横浜流星「緑に縁がある」 “江戸のメディア王”着物の色にこだわり
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月16日 13時17分
-
横浜流星「緑には縁がある」大河衣装も緑 アクションシーンの有無にも言及【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】
モデルプレス / 2024年12月16日 13時6分
ランキング
-
1中居正広はテレビ&スポンサーに見放され芸能界引退危機…9000万円女性トラブルでCMや番組出演シーン削除
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月8日 11時3分
-
2吉沢亮の泥酔マンション隣室侵入騒動で「ソリオの呪い」再び…スズキ自動車がトバッチリのお気の毒
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月8日 9時26分
-
3「子供も見ているのに…」NHK大河『べらぼう』セクシー女優の“裸死体”に視聴者困惑
週刊女性PRIME / 2025年1月8日 12時0分
-
4中居正広の被害者が女性アナに相談も騒動拡大、露わになったフジテレビ“古い社風”の弊害
週刊女性PRIME / 2025年1月8日 6時0分
-
5ニッポン放送社長 中居正広番組 騒動後にも放送「クレームあった?」の質問に…
スポニチアネックス / 2025年1月8日 14時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください