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【高校サッカー】前橋育英4強 今春から慶大生・オノノジュ慶吏が決勝弾「もうほんとにうれしくて」腹部負傷中も痛み止め飲んでプレー

スポーツ報知 / 2025年1月4日 20時2分

後半15分、前橋育英・オノノジュ慶吏(後方中央)が先制ゴールを決めてイレブン、控え選手と喜ぶ(カメラ・今西 淳)

◆第103回全国高校サッカー選手権▽準々決勝 前橋育英(群馬)1―0堀越(東京A)(4日・フクダ電子アリーナ)

 第96回大会優勝の前橋育英(群馬)が、堀越(東京A)に1―0で勝ち、4強進出を決めた。

 前半は0―0で折り返し。前橋育英は幾度も好機を迎えるも、堀越のネットを揺らすことができなかった。すると後半15分、ついに試合が動く。前橋育英はFWオノノジュ慶吏(けりー、3年)が、味方のシュートの跳ね返りにすかさず反応。冷静に蹴り込み、これが決勝弾となった。堀越の猛攻も最後まで振り切り、国立行きを決めた。

 オノノジュ慶吏は、今大会の1回戦で左横の腹部を負傷。次戦は欠場するも3回戦の帝京大可児(岐阜)戦で復帰した。この日も痛み止めを飲んで、終盤まで懸命にプレー。勝利の立役者となった。「もうほんとにうれしくて。ハーフタイムに『1点決めたら勝てる』と監督が言っていたので。チームとしては、1点が欲しい状況で自分が1点を決められて、ほんとにうれしかった」と喜んだ。

 これで7大会ぶりの大会制覇まであと2勝。11日の準決勝の相手は東福岡に決定した。「自分が昔、選手権を見たときに東福岡が優勝してた。選手権を知ったのが東福岡が優勝したときなので、本当に強いチーム。国立行ったからと満足するのではなく、国立であと2回勝つところが自分たちの最終的な目標。そこを目指して頑張りたい」と意気込んだ。

 今春、慶大法学部に進学。最後は高校で日本一に輝き、有終の美を飾る。

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