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前橋育英のストライカー・オノノジュ慶吏の決勝弾で国立切符 得意科目は数学で卒業後は慶大進学

スポーツ報知 / 2025年1月5日 5時40分

後半、マークを受けながらパスを出す前橋育英・オノノジュ

◆第103回全国高校サッカー選手権▽準々決勝 前橋育英(群馬)1―0堀越(東京A)(4日・フクダ電子アリーナ)

2度目の頂点を狙う前橋育英は堀越(東京A)に1―0で競り勝った。

 手負いのエースが均衡を破った。後半15分、前橋育英のFWオノノジュ慶吏(けりー)が、味方のシュートがバーに当たりはね返ってきたボールに反応。右足で蹴り込んだ貴重な先制点は、決勝ゴールとなった。C・ロナウドのゴールパフォーマンスで喜びを表現。「1点が欲しい状況で自分が決められてうれしかった」と勝負を決めた。

 初戦で左腹部を負傷。寝返りが打てず、笑うと激痛が走った。次戦を欠場し、3回戦で復帰。この日も痛み止めを飲み、試合終盤までプレーした。ハーフタイムに「1点決めたら勝てる」とゲキを飛ばした山田耕介監督(65)の期待に応えた。

 120人以上いるスポーツ科ではサッカー部が成績トップ3を占め、オノノジュもその一人。得意科目は数学で卒業後は慶大法学部に進み、プロを目指す。「国立に行ったから満足するのではなく、国立で2回勝つことが目標」と7大会ぶりの頂点を見据えた。(小林 玲花)

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