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尾上菊之助が主人公演じる音羽屋の歌舞伎公演初日 おなじみ時事ネタでは「はいよろこんで」が邦楽で生演奏

スポーツ報知 / 2025年1月5日 19時27分

「彦山権現誓助剣」で主人公の毛谷村六助を演じている尾上菊之助(国立劇場提供)

 歌舞伎俳優・尾上菊五郎、尾上菊之助らが出演する初春歌舞伎公演「通し狂言 彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」(27日まで)が5日、東京・新国立劇場(中劇場)で初日を迎えた。

 あだ討ち狂言の名作。「大きく脱皮できる1年にしたい」という菊之助は、実直な主人公・毛谷村六助を初役で演じている。今年は菊之助が8代目菊五郎、その長男・尾上丑之助(11)が6代目菊之助を襲名するだけに、ラストの締めくくりでは襲名や音羽屋の芸の継承などに触れる場面もあった。

 1月の音羽屋公演おなじみの時事ネタでは、劇中の“遊女トリオ”が中心になってユーモラスに紹介。「裏金」など政治ネタに始まり、デコピンや「50―50」など大リーグの大谷翔平ネタも。さらに“紅白”にも登場した、こっちのけんと「はいよろこんで」のメロディが突然、邦楽で生演奏されると、歌と手拍子で観客は大喜びだった。

 共演は坂東楽善、坂東彦三郎、中村時蔵、中村又五郎、尾上眞秀、中村種太郎、中村秀乃介、中村梅枝ら。

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