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【大学野球】静高出身 最速153キロ右腕の明大・高須大雅投手が目指すのは大学4冠、そして…新春インタビュー

スポーツ報知 / 2025年1月6日 6時0分

2025年への意気込みを語った明大・高須(カメラ・加藤 弘士)

 静岡高から東京六大学野球リーグの明大に進んだ最速153キロ右腕・高須大雅投手(3年)が、スポーツ報知の取材に応じ、大学ラストイヤーに懸ける思いを語った。昨春は好投手がハイレベルで競い合う中、最優秀防御率のタイトルを獲得。夏には侍ジャパン大学日本代表に選出されるなど一気にブレイクした。新年の目標に「ドラフト1位でのプロ入り」と、春秋のリーグ制覇に大学選手権&明治神宮大会の優勝を意味する「大学4冠」を掲げた。(取材・構成=加藤 弘士)

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  勝負の1年が幕を開けた。192センチ右腕の高須は胸の高鳴りをポーカーフェースで隠し、冷静に語った。

 「チームの大学4冠に貢献したい。そしてドラフト1位でプロに行きたいと、(明大に)入った時から思っていました」

 エースとして活躍すれば自身の評価は上がり、チームを優勝に導ける。2つの夢を現実にするため、全てを懸ける覚悟だ。

 磐田市出身。小2から白球を握った。小6の冬、ドラゴンズジュニアに選出され、NPB12球団ジュニアトーナメントに出場。決勝で先発し、優勝に導いた。

 「メンバーの中で一番体も小さくて、ヘタクソだったんですが、決勝で投げる投手がいなくなって、巡り合わせで先発したんです。そしたら勝ち投手になっちゃって(笑)。中学入学時は156センチだったのが、卒業時には186センチ。何もしていないんですが…」

 中高一貫の磐田東では軟式でプレー。中学では憧れの存在がいた。2学年上の斎藤来音外野手(静岡高―慶大―明治安田)。その背中を追って静岡高への入学を決めた。2年秋からエースナンバー。3年ではドラフト候補として注目を浴び、夏の県大会は37イニング連続無失点と“無双”で甲子園行きを決めた。なぜ、即プロに行かなかったのか。

 「ドラフトで指名されるかどうか分からない状況で行くよりは、4年間しっかりやって1位で行った方がいいと、(高校の)監督や親にも言われて。まずは大学で鍛えようと」

 明大で飛躍のきっかけをくれたのも高校の先輩だった。高須が1年時の4年で、主将を務めていた村松開人内野手(現中日)だ。

 「1か月もないぐらいの期間ですが、寮で同部屋になったんです。野球に対する取り組みや姿勢を見て、すごく勉強になりました。普段からストレッチを欠かさないなど、全てを野球につなげていたんです」

 昨年は激動の年だった。春に3勝1敗、最優秀防御率(1・38)と頭角を現し、大学日本代表として国際大会で優勝に貢献した。だが秋に右肘に違和感を覚えて降板。戦線離脱となった。

 「投げた瞬間、力が入らなくなって。痛みがあって『投げられないな』と。チームが優勝争いをする中、優勝決定戦まで来て、投げたかったという思いが一番強い。今は投げ始めていてリハビリ段階。30メートルぐらいは投げられています。春は全然、間に合うんで」

 昨秋、チームは最後の最後で早大に敗れV逸。優勝校に与えられる天皇杯の奪回に燃えている。年末年始は磐田市内の実家でリフレッシュ。帰省時は「炭焼きレストランさわやか」でハンバーグを食べ、栄養補給するのがルーチン。静岡の読者にメッセージを寄せた。

 「僕は静岡に育ててもらった。もっと有名になって、活躍している姿をテレビで見てもらえるぐらいにはなりたいなと思います」

 今秋のドラフト会議。1位でその名が消える可能性は十分ある。全てを糧に、大いなる1年にしてみせる。

 ◆高須 大雅(たかす・ひろまさ)2003年8月28日、磐田市生まれ。21歳。青城小2年から磐田スモールキングで野球を始め、磐田東中では軟式。静岡高では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。3年夏に甲子園出場。明大では2年春からリーグ戦登板。リーグ戦通算14試合に登板し、3勝2敗。防御率1・64。192センチ、91キロ。右投右打。好きなタレントは天竺鼠。

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