母校取材で思い出した心の支え 高校サッカー・福井商の強豪に立ち向かう姿に胸打たれた
スポーツ報知 / 2025年1月6日 17時0分
◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
記者になって9年目、初めて母校を取材した。福井商サッカー部が、17大会ぶりに全国高校選手権に出場。初戦で大津(熊本)に0―4で敗れたが、全員県内出身のチームが強豪に立ち向かう姿に最後まで胸打たれた。ここでしか得られない経験はかけがえのないもの。試合後、「子供らは本当に成長してくれた」と監督の高木謙治先生(39)は言った。これまで予選で敗退してきた先輩の「悔し涙が財産」だとも言う。全国の舞台で流した涙もまた、次への一歩につながってほしい。
県立の福井商はスポーツ校として知られる。チアリーダー部「JETS」は広瀬すず主演で映画化、土屋太鳳主演でドラマ化された「チア☆ダン」のモデルになった。他にも多くの部が全国出場経験があり、有名なのは野球部だろう。春のセンバツで1978年準優勝など春夏通算39度出場。23年WBC出場の中村悠平(ヤクルト)もOBだ。
10年以上前の在学時。サッカー部は野球部と同じ土のグラウンドで練習していた。簡易的なフェンスで仕切ったが、硬式球がバンバン飛んできては部員に直撃。今はバスで10分ほどの距離に完成した芝グラウンドで練習していると聞き感激した。少しずつ整い始めた環境に努力が重なっての全国切符だった。
初戦前日、練習を取材した。久しぶりに「FUKUSHO」の文字を見て思い出したのはバスケ部にいた高校時代。3年のウィンターカップは初戦で逆転負けだった。今でも取材で逆転負けを見ると、自然とあの時の悔いがこみ上げてくる。一方で、厳しい練習を乗り越えた当時の経験は今も心の支えだ。必死にボールを追う後輩たちから、忘れかけていた大事なものを思い出させてもらった。(サッカー担当・小林 玲花)
◆小林 玲花(こばやし・れいか)2016年入社。五輪は21年東京、24年パリで体操、バスケットボールを担当するなど夏冬4大会を取材。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
初出場4強の快挙…東海大相模はなぜ強い? 旋風を巻き起こすチームに集まる"Jユース級”選手
FOOTBALL ZONE / 2025年1月4日 19時30分
-
野球部は全国制覇も…サッカー部は初勝利「苦しかった」 苦難の歴史を変えた練習方法
FOOTBALL ZONE / 2025年1月1日 10時10分
-
掲げた合言葉は「福井のサッカーを変える」!17年ぶりの選手権を戦う福井商が披露したプレミア王者に敢然と立ち向かう覚悟
ゲキサカ / 2024年12月30日 16時37分
-
東海大高輪台が先輩Jリーガーたちの訪問、練習参加に刺激。注目DF椎橋拓己は個の成長と来年度の全国出場、プリンス昇格を誓う
ゲキサカ / 2024年12月25日 22時17分
-
【高校サッカー】龍谷富山高校が初出場 躍進背景に元Jリーガーの存在
KNB北日本放送 / 2024年12月25日 20時12分
ランキング
-
1史上3人目ハワイ連勝目指す松山英樹がソニーOP優勝候補筆頭 米ツアー公式サイトのパワーランク1位に
スポニチアネックス / 2025年1月7日 15時49分
-
2国内無双のダート王者は部門賞“無冠” 特別賞受賞にネット賛否「納得感がある」「心底ガッカリ」「3歳ダートにも部門賞を」
スポーツ報知 / 2025年1月7日 16時36分
-
3【JRA賞】競走馬11部門の受賞馬決定 満票は最優秀4歳以上牡馬の1部門のみ 年度代表馬はドウデュース
スポーツ報知 / 2025年1月7日 15時10分
-
4不倫報道の西武・源田壮亮、キャンプで〝みそぎ会見〟へ 文春の直撃取材に〝完落ち〟夫婦円満、山川穂高より大きいダメージ
zakzak by夕刊フジ / 2025年1月7日 11時34分
-
5照ノ富士「体の張りが少しずつ戻ってきた。体重も…」3場所ぶり復帰へ前向き 明治神宮奉納土俵入り
スポニチアネックス / 2025年1月7日 17時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください