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【シンザン記念】杉山佳明師ゆかりの血統イフェイオン全弟ミニトランザット「楽しみ」

スポーツ報知 / 2025年1月7日 7時0分

2連勝での重賞初制覇を目指すミニトランザット

◆第59回シンザン記念・G3(1月13日、中京競馬場・芝1600メートル)

 今週は東西で3歳重賞が行われる。第59回シンザン記念・G3(13日、中京)は、1戦1勝のミニトランザットにとって試金石の一戦。昨年の年始に重賞勝ちをしたイフェイオンの全弟で、姉も手がける杉山佳調教師が送り出す。抽選(現時点で21分の13)を突破し、デビュー2戦目での初タイトルとなるか注目だ。

 1年前の記憶がよみがえる。ミニトランザットの姉は同じエピファネイアを父に持つイフェイオン。昨年、年明けのフェアリーSを勝ち、杉山佳厩舎に初の重賞タイトルを届けた。「こちらは牡馬のぶん、扱いやすいです。追い出してから、沈むようなところは似ていますよ」と杉山佳調教師は笑みを浮かべる。

 伸びしろは大きい。デビューは昨年11月だが、春に飛節の手術を行うなど順調さを欠く時期が続いた。レースでは後続を6馬身突き放すマッチレースの末に勝利。この中間は4日に栗東・CWコースで大きく追走する併せ馬を行うなど前走時より攻め馬を強化している。「追い切るごとに良くなっています」と評価する。

 厩舎を支える血脈だ。21年春の開業時、体質的に競走馬になれるかという一頭の牝馬を託された。昨年の福島牝馬Sを勝ったコスタボニータだ。イフェイオンやミニトランザットの伯母にあたる。ミニトランザットは自ら谷掛龍夫オーナーに頼んで、23年のセレクト1歳セールで購入してもらった。「イフェイオンが重賞を勝つ前でしたが、リストアップしていました。この一族らしい、いい馬でした」と振り返る。

 2戦目での重賞挑戦は今後を占う試金石にもなる。「2000メートルまではもってほしいと思っています。力のいる中京マイルで走れれば。楽しみにしています」とトレーナー。一族とまだ縁がないクラシックへ、新たな一ページを刻むための戦いが始まる。

(山本 武志)

◆主な全きょうだいによる重賞制覇

 ダンスパートナー(92年生まれ、95年オークスなど3勝)&ダンスインザダーク(93年生まれ、96年菊花賞)&ダンスインザムード(01年生まれ、04年桜花賞など4勝)

 ドリームジャーニー(04年生まれ、09年有馬記念など7勝)&オルフェーヴル(08年生まれ、11年牡馬3冠など11勝)

 リアルスティール(12年生まれ、16年ドバイ・ターフなど3勝)&ラヴズオンリーユー(16年生まれ、21年BCフィリー&メアターフなど5勝)

 ソダシ(18年生まれ、21年桜花賞など6勝)&ママコチャ(19年生まれ、23年スプリンターズS)

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