第101回箱根駅伝優勝の青学大が第102回大会へ始動 夜明け前から走り始める 原晋監督「これが日常です」
スポーツ報知 / 2025年1月7日 8時4分
第101回箱根駅伝(2、3日)で総合新記録の10時間41分19秒で2年連続8度目の優勝を果たした青学大は7日、来年の第102回大会に向けて始動した。激闘から4日、午前5時45分に東京・町田市の選手寮から走って5分の公園に集合。この日、町田市の日の出時間は午前6時52分。まだ、夜明け前の真っ暗な中、田中悠登主将(4年)が「きょうからリスタートです。また、頑張っていきましょう」と呼びかけ、朝練習が始まった。
全員でストレッチ、体幹トレーニングを行った後、箱根駅伝に出場した10人は各自で調整。それ以外の選手は設定された起伏があるコースを各自のペースで約10・5キロ走った。速い選手は後半には1キロ3分10秒までペースアップ。原晋監督(57)はコースに立ち、鋭い目つきで選手の動きを確認した。
2日と3日に箱根路で全力で戦った後、3日夜に選手寮で祝宴。青学大駅伝チームの選手寮で飲酒できるのは1年に1度。勝っても負けても箱根駅伝復路が終わった1月3日の夜だけだ。原監督、妻で寮母の美穂さん(57)をはじめコーチ陣と20歳以上の選手はアルコール類を、20歳未満の選手はスポーツドリンクを飲みながら、箱根駅伝と、箱根駅伝に向けて取り組んだ1年間を夜更けまで語り合った。
翌4日は、昼に東京・港区の日本テレビで、原監督、出場選手10人、片桐悠人主務(4年)らが満面の笑みを見せながら番組収録に参加した。改めて勝利の余韻に浸ったが、その後、選手寮に戻り、午後4時30分から行われチームミーティングでは雰囲気が一変。出場選手10人がレースの感想やサポートした仲間への感謝など様々な思いを伝えた。テレビインタビューなどでは笑いを取りにいく選手もいるが“ガチンコ”のミーティングでは笑顔は一切なし。最初で最後の箱根駅伝で3区4位だった鶴川正也(4年)は「思っていた箱根駅伝とは違う結果になりましたが、やっと箱根駅伝を走れました」と男泣きした。
5日と6日は完全オフ。原監督はゴルフを楽しむなど、選手も思い思いに過ごした。
つかの間の休息で心身をリフレッシュした後、7日からは通常通りに午前5時に起床し、午前5時45分から朝練習。4年生も引き継ぎなどため、2月上旬まで選手寮に残り、同じ生活を送る。原監督は「これが我々の日常です」とテレビ番組で見せる明るい表情とは対照的に淡々と話した。
箱根駅伝3連覇に向けて、王者は粛々と走り始めた。
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