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花園決勝を東海大大阪仰星に「染める」も涙 青野寛大「後輩にはこの景色を忘れないでほしい」

スポーツ報知 / 2025年1月8日 5時50分

桐蔭学園に敗れた東海大大阪仰星フィフティーン(カメラ・渡辺 了文)

◆全国高校ラグビー▽決勝 桐蔭学園40―17東海大大阪仰星(7日・花園)

 力及ばなかった。東海大大阪仰星は12点を追う後半4分、セットプレーのクイックスタートからSO吉田琉生共同主将がトライを奪い反撃。しかし、立て続けに4トライを許し、大阪勢の決勝最多失点を喫して準Vに終わった。吉田は「基礎、基本を徹底してきたが、相手が上だった。受けに回ってしまった」と涙した。

 「花園決勝を(チームカラーの)紺色で埋め尽くす」という思いでチームスローガンを「染める」に定め、1年がスタートした。メンバー選考も大詰めに迫った24年12月21日には、同校初の取り組みで勝運祈願で有名な大阪・箕面市の勝尾寺に全員で宿泊。携帯は全員学校に置いて宿坊に向かい、夜はポジションごとに「語る会」を実施した。恋バナからメンバー入りにかける思いまで学年関係なく本音で話すなど、さまざまな角度から吉田とフランカー青野寛大の両主将が掲げた「一つになる」を向上させてきた。

 学校始業日だったこの日、全校集会でベンチ外の3年生が応援を呼びかけ、会場が紺色に染まった。その光景を見つめた青野は「目標の『染める』は達成できたと胸を張れる。後輩にはこの景色を忘れないでほしい」と涙ながらに回想。幾重に重なる3年生の思いとともに、悲願は後輩に託す。(森口 登生)

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