ヒロミ、死にかけた34年前のロケット花火での大やけどで芸能界引退を覚悟「テレビにはもう残れないなと」
スポーツ報知 / 2025年1月7日 22時40分
お笑いタレントのヒロミ(59)が7日放送の日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース4時間SP」(午後7時)に出演。テレビ番組の企画で下半身に大やけどを負い、死にかけた体験を振り返った。
お笑いトリオ「B21スペシャル」のリーダーとして活躍していた34年前、冠番組で自身発案の「ロケット花火1万本を背負って宇宙に行く」という企画に挑戦したヒロミ。
背中に背負った大きな箱に1万本のロケット花火を敷き詰め、多数のろうそくで点火する形。耐熱スーツを着込み、箱に接する背中部分には断熱材を着け、安全性を高めたはずだった。
詰めかけた約1000人のファンの前で「宇宙に行ってきま~す!」と叫んだヒロミ。事前から「火をつけても(体が)浮かねえじゃねえか!ってオチだろ」と失敗して笑いを取る形を想定していたが、台風の接近による強風や箱の下部の両足はむき出しという計算外の事態が重なった。
そして、1万本のロケット花火に着いた火が強風のため、足下に。ヒロミは炎と煙に包まれてしまった。
「宇宙から帰ってきました」とだけ口にし、その場に座り込んでしまったヒロミ。即座に消火器で鎮火されたが、下半身に最も重く、皮膚の皮下脂肪まで障害が及ぶ「3度熱傷」のやけどを負っていた。
神経も損傷していたため、痛みも感じない状態で病院に搬送されたが、頭をよぎったのは「心配しちゃうかもな? 彼女」とひそかに交際中の松本伊代への思いだった。
しかし、成人の場合、体の15%に広範囲の「3度熱傷」を負うと、重傷で命の危険があるとされる中、ヒロミは体の25%をやけどしていた。翌日、やけど専門の病院に転院する救急車の中で意識不明の状態に。敗血症の恐れもある生死をさまよう状態に陥った。
無菌室でなんとか意識を取り戻し、正常な部分の皮膚をやけど部分に移植する大手術を受け、2か月半の長期入院の末、退院、なんとか復帰できたが、当時は「先生とかの話でも歩けるようにはならないように感じたし、業界でこのままやっていけるのかなって。事故を起こして本当に申し訳ないな、芸能界はもう無理だ。テレビにはもう残れないなと思って」と考えたという。
その上で「じゃあ、(芸能界は)やめようって。俺、ハワイでコーディネーターやるって。一緒にいたマネジャーともやろうぜ!って2人で盛り上がっていた。それでリハビリも一生懸命、頑張れた」と振り返っていた。
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