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桐蔭学園、初先発の西本友哉が2トライ 負傷した石崎悠生の短パン姿で殊勲「石崎さんに優勝を」

スポーツ報知 / 2025年1月7日 21時37分

記念撮影で「5度目の優勝」のポーズをとる桐蔭学園の選手たち(カメラ・馬場 秀則)

◆全国高校ラグビー▽決勝 桐蔭学園40―17東海大大阪仰星(7日・花園)

 前回王者の桐蔭学園(神奈川)が、東海大大阪仰星(大阪第2)を破って2大会連続5度目の優勝。2019、20年度大会以来、2度目の2連覇を達成した。2トライの活躍を見せたWTB西本友哉(2年)は「憧れの花園でトライができて、本当にうれしかった」と破顔した。

 5日の準決勝で、それまで先発を張っていた3年のWTB石﨑悠生が脳しんとうで途中交代。試合後、西本は「自分がスタメンだと思っていた」と、覚悟を決めた。チーム2度目の2連覇をかけた大一番は5―0の前半30分、自陣からつないだボールを左サイドにトライ。後半16分には、SO丹羽雄丸のパスを受け、敵陣22メートルライン外から一気にインゴールまで運んだ。「強みを生かしてチームに貢献できた。この試合で、自分の強みが伸ばせた」。殊勲の2トライに、藤原秀之監督も「びっくりですよ。ラッキーボーイ」と、手放しで喜んだ。

 決勝前夜、石崎に連絡した。「(短パンを)履いていいですか?」。当日朝、先輩から譲り受けた短パン。LINEでもアドバイスをくれたと言い「気持ちが楽になった。ディフェンスは苦手だけど、アドバイスを思い出してしっかりできた」。チームのため体を張り、無念の負傷交替となった石崎。先輩の思いを共にグランドにたった西本は「石崎さんがここまで頑張ってくれたので。石崎さんに優勝を、と思って戦いました」とワンチームを体現した。

 3連覇がかかる来季。戦いは、すぐに始まる。西本は「自分たちの代でも、強いチームを目指して頑張りたい。練習して、またここに帰ってこられるように頑張りたい」と、力強く語った。

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