【大学野球】明大新主将・木本圭一が「チーム4冠」「3冠王」に照準「宗山さんのようなスター選手はいませんが…チーム力で優勝を」
スポーツ報知 / 2025年1月8日 19時16分
東京六大学野球リーグの明大が8日、東京・府中市内の内海・島岡ボールパークで始動した。今秋ドラフト候補の主将・木本圭一内野手(3年=桐蔭学園)は「チーム4冠」と「3冠王」を目標に大学ラストイヤーを駆け抜ける。
新春恒例の両翼ポール間走30本を、離脱者なく全員が走りきった。明大の新たなリーダー・木本の表情からは充実感がうかがえた。
「全員で『チーム4冠』に向けてという話から始まり、30本を全力で走れた。いい『入り』ができたかなと思います。勝ちにこだわった1年にしたいです」
昨季はドラフト1位で楽天入りした宗山塁内野手(4年=広陵)が強力なリーダーシップで「チーム宗山」を引っ張った。セカンドとして二遊間を組んだ木本は、その背中を至近距離で見つめてきた。「今年は宗山さんのようなスター選手はいませんが、チームの力としていいつながりを持っている。チーム力で優勝を目指してやっていきたい」。昨年は春秋ともに2位。天皇杯奪還こそが、憧れの先輩を超える条件になる。
3年時は春に打率3割1分9厘で初のベストナイン獲得。秋も打率こそ2割6分1厘だったが、4本塁打に11打点と勝負強さを発揮した。「3冠王を目指したい。秋にはドラフトを控えているので、そこに向けて評価をしていただけるようにやっていきたい」と夢を描き、「常に集中力を持って打席に立つことが大事。オープン戦から全打席でヒットを打つつもりでやっていきたい」と意気込んだ。
年末年始は裾野シニア、桐蔭学園とチームメートで切磋琢磨してきた法大のドラフト候補・松下歩叶内野手(4年)と「4回ぐらい会いました(笑)」と健闘を誓い合った。昨秋リーグ戦5発とキングに輝いた好敵手は「いい存在。いいライバル。気にせずにはいられない。自分なりに意識して1年生からやってきた」とエネルギーをくれる存在だ。
木本には打てるセカンドとして、プロのスカウト陣も熱視線を送る。「打率4割近く、本塁打も松下がいるので5本は打たないと。15打点、20打点とチームが勝てるように積み重ねたい」。東京六大学野球リーグ創設100年の記念イヤー。節目の年に、紫紺の軍団を先導する。(加藤 弘士)
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