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東京V、複数クラブ争奪戦となった谷口栄斗が残留の決め手を明かす「最終節のサポーターの姿だったり城福さんの言葉を聞いて…」

スポーツ報知 / 2025年1月8日 20時22分

ランニングをする東京V・谷口

 東京Vが8日、都内のグラウンドで練習を行い、練習後にDF谷口栄斗が複数クラブからのオファーを断り、残留を決めた思いなどを明かした。

 24年シーズンは16年ぶりのJ1で6位と大躍進を遂げたが、その中で守備で大きな存在感を放っていたのがDF谷口だった。高い守備力や空中戦の強さはもちろん、正確なパスやDFラインからの持ち運びにもたけており、オフには川崎など複数クラブが獲得に動いていた。

 この日の練習後の取材では他クラブからのオファーに「揺らいでいた」と当時の心境を明かしたが、残留を決めた経緯について聞かれると「最終節のサポーターの姿だったり、城福さんの言葉を聞いて、残留を決意しました。城福さんのもとで成長したい」と、真っすぐな思いを打ち明けた。

 下部組織からヴェルディで育ち、国士舘大を経て、ヴェルディに帰還するなどクラブ愛は強い。特別なクラブだからこそ、ゴール裏の景色の変化に心を揺さぶられた。

 「サポーターの姿で(胸に)くるものがありました。1年を通して、チームを支えてくれて、僕はずっと(人数が)少ないゴール裏を知っていたので、あれだけ1年間を通して支えてくれたのはチームにとって大きな力になったし、最終節(京都戦)はアウェーにもかかわらず、コレオグラフィー(人文字)ができるまでの人数が集まってくれて、すごくくるものがありました」

 クラブの成長と歩みをともにするように、多くの選手がチームに残留し、新加入で有望な若手選手が加わるようになった。「選手がここで成長したいという気持ちがあっての今のメンバーだと思いますし、去年の後半戦のチーム作りから、新たな選手が加わることはすごくチーム作りはスムーズになると思いますし、それは他のチームにない良いところだと思う。すごく楽しみでもあります」。昨季6位からの飛躍へ期待感も高まる。

 それでも、「最大のミッションは去年と変わらず残留だと思う」と見据える。「去年の6位は忘れる必要がある。また一から成長していかないといけないなと思います」。頼もしい男が、今季もヴェルディの守備陣を支えていく。

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