豊昇龍、出稽古で平戸海圧倒２３番で１９勝…綱取りへ「いつも通り集中して、一日一番相撲を取っていければ」

平戸海（手前）と２３番相撲を取った豊昇龍

　大相撲の大関・豊昇龍（２５）＝立浪＝が８日、東京・足立区の境川部屋に出稽古に訪れた。同じ相手と繰り返し相撲を取る三番稽古で、幕内・平戸海（２４）＝境川＝と２３番相撲を取って１９勝。立ち合いで当たり負けすることなく、右を差して力強く寄り切る相撲が光った。１２日初日の初場所へ「いい感じで稽古できている。あとは本場所でやるだけ」と、充実ぶりを語った。

　６日の横審稽古総見では琴桜（２７）＝佐渡ケ嶽＝、大の里（２４）＝二所ノ関＝との大関同士の申し合いで１２勝４敗、前日（７日）も東京・台東区の部屋へ出稽古に来た平戸海と３０番取って２５勝。力のある力士を相手に大きく勝ち越し、好調を維持している。また、昨年９月の秋場所前には体重が１５０キロの大台を突破。増量によるパワーアップが、九州場所の優勝次点１３勝２敗の好成績につながった。現在も１５０キロ前後をキープしているといい、「この体に慣れてきた」と“１５０キロボディー”への手応えを口にした。

　この日いっぱいで出稽古を終え、初場所までは部屋で調整予定。綱取りへ「今場所だけが特別なわけではない。いつも通り集中して、一日一番相撲を取っていければいい」。平常心で最高位へ挑む。（大西　健太）