「現役最小兵を狙う」163センチの大学日本代表二塁手はドラフト上位指名目標 侍ジャパン井端監督も絶賛
スポーツ報知 / 2025年1月10日 5時10分
今年のドラフト戦線も逸材がそろう。大学生では身長163センチの二塁手、近大・勝田成内野手(3年)。昨夏の大学日本代表合宿で、侍ジャパンの井端弘和監督(49)に絶賛された逸材は、NPB入りすれば12球団の最小兵選手になる。
身長163センチ、体重70キロ。グラウンドでひときわ目を引くのは、今秋ドラフトでの指名を目指す近大の勝田だ。現在、くふうハヤテとオイシックスを除く12球団で最も身長が低い選手は164センチ、65キロの西武・滝沢。指名がかなえば、最も身長が低い選手になる可能性がある。「目標は3位以上。現役最小兵を狙っている」と決意を語った。
身長順の整列は先頭が定位置だ。「『前へ倣え』のときは、いつもこれ(両手を腰に当てる)をやっていました」と笑いながら実演する。中学時代は給食で、200ミリリットルの牛乳を1日5パック飲んでいた時期もあった。体格差を埋めてきたのは考え方だ。「嫌だと思ったことは一切ない。小さいから目に入るし、逆にありがたい」。それぞれの役割があり、長打力不足を補える走攻守の総合力を高めてきた。
守備範囲の広さと球の握り替えの速さを武器に、近大では1年秋から関西学生リーグ戦に出場。すでに二塁手では同リーグ歴代最多タイ(82年の新リーグ発足以降)の4度、ベストナインに輝いた。昨夏は大学日本代表に選出され、合宿を視察した侍ジャパンの井端監督から「すごく野球を分かっている。好みのタイプ」と絶賛された。欧州遠征ではロッテ1位の西川(青学大)らと過ごし、課題の打撃にヒントを得た。昨秋はリーグ戦で2位の打率3割9分6厘、1位の10盗塁をマークした。
小学6年時には阪神タイガースジュニアに選ばれ、ジュニアトーナメントでは最小兵の135センチ、35キロで出場。当時、12歳男子の全国平均は152センチだった。当時から「小さい選手でも活躍できるところを見せたい」と将来像を描いてきた。主将として迎えるラストイヤー。でっかい夢を追う。(瀬川 楓花)
◆勝田 成(かつだ・なる)2003年6月21日、大阪市生まれ。21歳。2歳で野球を始め、堀川小1年から都島タイガースに所属し、6年時は阪神タイガースジュニアに選出される。北稜中では大淀ボーイズでプレーし、関大北陽では1年夏からベンチ入りも甲子園出場はなし。近大では1年春の全日本大学選手権からベンチ入り。好きな選手は巨人・吉川。好きな芸能人は女優・福原遥。趣味は水泳とスコア250点を超えるボウリング。50メートル6秒17。遠投115メートル。右投左打。
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