「発信すること控えていた」中居正広、沈黙の理由明かす 発表された５５３字に及ぶコメントで見えた思い

中居正広

　一部報道で女性トラブルが報じられているタレントの中居正広（５２）が９日、公式サイトで騒動について初めて言及した。トラブルの経緯や謝罪など５５３字に及ぶコメントを発表。改めて「トラブルがあったことは事実です」と認めるとともに、これまで沈黙していた理由や今後の芸能活動についても触れた。

　昨年１２月中旬に女性トラブルが一部で報じられて以降、初めて騒動について言及した中居は「この度は、皆様にご迷惑をお掛けしていること、大変申し訳なく思っております」との謝罪の言葉から、長文にわたるコメントをつづった。

　騒動後、年末の番組収録が中止になるなど仕事に影響が生じ、年明けから番組の差し替えや出演シーンカットなど影響は広がりを見せた。８日にはフジテレビとニッポン放送のレギュラー番組が休止を発表。テレビとラジオの全レギュラー番組が、休止や差し替えられる事態にまで発展した。

　さらに「ソフトバンク」と「タイミー」は、中居が出演していたＣＭ動画を公式サイトから削除。報道から１か月足らずで、体調不良による休養を除いて、１０代から出続けてきたテレビから姿を消した。今まで“沈黙”していた理由を「これまで先方との解決に伴う守秘義務があることから、私から発信することを控えておりました」と語った上で、「私自身の活動においても、ご苦労を強いてしまっていることが多々発生しておりますので、私の話せる範囲内でお伝えさせて頂きたい」と騒動に初めて触れた。

　中居は「トラブルがあったことは事実」と認めた上で、「双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実」と説明した。また、一部で報じられた暴力行為や第三者の関与については否定した。活動休止などを予想する声もあったが、「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」とトップアイドルとして、また名ＭＣとして３０年以上のキャリアを築き上げた芸能活動への思いを明かす部分もあった。

　最後には「今回のトラブルはすべて私の至らなさによるものであります。皆々様に心よりお詫（わ）びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と改めて謝罪。タイトルに「お詫び」と記した５５３字の長文コメントを締めた。（田中　雄己）

　◆中居の女性トラブルの流れ

　▼２４年１２月１９日　一部週刊誌で女性トラブルを報じられる

　▼同２６日　ＭＣを務めるＴＢＳ系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の収録が延期されていたことが判明

　▼同日　中居の代理人弁護士が「週刊誌報道に関する内容については、既に解決済みで当事者間で守秘義務がありますので、具体的なお答えはできません」と回答

　▼同２７日　フジテレビの社員が関与していたとの一部報道に対し、同局が「記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません」とコメント

　▼２５年１月４日　１０日に放送予定だった「中居正広の金曜日のスマイルたちへ　新春ＳＰ」が別番組に差し替えられていたことが判明

　▼同６日　出演していたＣＭ動画が公式サイトから削除される

　▼同７日　ＭＣを務める日本テレビ系「ザ！世界仰天ニュース」の４時間スペシャルで、中居の出演シーンをカットして放送

　▼同８日　ＭＣを務めるフジテレビ系「だれかｔｏなかい」の休止、パーソナリティーを務めるニッポン放送「中居正広　ＯＮ＆ＯＮ　ＡＩＲ」の１１日分の放送の休止が発表

　◆中居　正広（なかい・まさひろ）１９７２年８月１８日、神奈川県生まれ。５２歳。ＳＭＡＰのメンバーとしてデビュー後、９１年のＮＨＫ紅白歌合戦に初出場。ヒット曲は「世界に一つだけの花」など。１６年、ＳＭＡＰが解散。２０年、旧ジャニーズ事務所を退所して個人事務所「のんびりなかい」を設立。