【巨人】ＯＢの吉沢勝さんが死去７９歳 北海で北海道勢初の甲子園準優勝、左腕エースでサヨナラ本塁打

吉沢勝さん（１９６７年撮影）

　巨人は９日、ＯＢで元投手の吉沢勝さんが２日に長野・佐久市内の自宅で老衰のため死去したと発表した。７９歳だった。葬儀は近親者で執り行われた。

　左投手の吉沢さんは長野県出身。高校は北海道の北海に進み、２年生だった６２年夏に甲子園出場して準々決勝に進出した。同年の岡山国体１回戦では、その年の甲子園春夏連覇を達成した八木沢荘六らを擁する作新学院を相手に３安打無四球完封勝利を挙げ、４―０で金星を飾った。

　翌年の３年春、６３年選抜では左腕エースとして、当時北海道勢初となる甲子園４試合連続の完投勝利をマーク。優勝候補・早実との準決勝では自らサヨナラホームランを放ち、決勝こそ敗れたが、当時北海道勢初の甲子園準優勝に輝いた。

　大型左腕として注目を集め１９６３年に巨人入団。王貞治や長嶋茂雄らと同時期にプレーした。途中で登録名を吉沢秀和に変更。１軍では通算５登板で１勝１敗で６８年限りで退団した。