ヤクルト・山田哲人 史上６人目３００発＆２００盗塁達成から完全復活へ 昨季反省し走り込み量増加「今年が一番多い」

通算３００号＆２００盗塁達成に意欲を見せた山田

　ヤクルト・山田哲人内野手（３２）が１０日、愛媛・松山市内で自主トレを公開し、通算３００号と２００盗塁達成から完全復活を遂げる決意を示した。節目の記録まで残り１本塁打と５盗塁。「子供の頃から『たくさん走りたい。たくさんホームラン打ちたい』と思って野球をしている。でも、まさかホームラン数の方が上になるとは思わなかったですけどね。どっちかというと盗塁、足の方が自信があったので」。笑みを浮かべながら今季序盤の達成を見据えた。

　球団初、球界でも過去に張本勲（ロッテ）、山本浩二（広島）、衣笠祥雄（広島）、有藤道世（ロッテ）、秋山幸二（ダイエー）の５人しか成し遂げていない快挙を「通過点」と言い切る自信がある。

　開幕戦で右足を痛めた影響で打撃フォームを崩し、打率２割２分６厘、１４本塁打、３９打点、１盗塁に終わった昨季の反省から「持久的な筋力っていうのが僕には欠けている」と感じ、走り込みに活路を見いだそうとした。昨季終了後から精力的にランニングメニューに取り組んだ成果もあり、自主トレ初日から５０メートル走を２４本消化。例年に比べて走る量は歴然で、「間違いなく今年が一番多いです。断言できる」と汗を拭った。

　先輩の川端から「状態いいね～」と“お墨付き”の言葉が飛ぶほど充実度の中、松山では１６日まで自主トレを予定。背番号１に完全復活の予感が漂う。（長井　毅）