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浅野翔吾、単独自主トレ先の地元へ恩返しは「全戦出場」と1954年以来の「香川での巨人戦開催」

スポーツ報知 / 2025年1月12日 5時0分

自主トレを公開し、ティー打撃で振り込む浅野(カメラ・小林 泰斗)

 巨人の浅野翔吾外野手(20)が11日、覚悟の単独自主トレで追い込んだ。地元の香川・高松市のレクザムスタジアムでの自主トレを公開し、約2時間の振り込みを敢行。ハードな練習とサポートしてくれる地元・香川への感謝の思いを、今季の自身初となる全試合出場、将来的な地元での公式戦開催へとつなげる。

  * * * 

 一心不乱に浅野がバットを振った。最後のメニューはロングティー。上体が反り返るほど豪快なフルスイングを繰り返した。「思い描いたより充実している。いい練習ができていると思います」。約2時間の振り込みを終えると両膝に手を置き、肩で息をするほどヘトヘトだった。

 高みを目指して鍛錬に励む。昨季は8月中旬から定位置をつかみ、40試合出場で打率2割4分、3本塁打、18打点。今季はレギュラー確保から、自身初の全試合出場を目指す。「全試合出場? そうですね」と偉業への思いをたぎらせる。高卒3年目以内での全試合出場は球団では王貞治、松井秀喜、坂本勇人の3人だけ。4人目の快挙に挑む。

 己と向き合う覚悟の日々から飛躍を期す。昨季9月以降は0本塁打、CS最終ステージも1試合の出場に終わった。悔しさを胸に秘め昨秋に阿部監督に相談し、単独自主トレの了承を得た。重点的に取り組むことの一つが打撃だ。出場機会増加のためには指揮官から「打ちゃいい」と求められた。テーマは「振る力」。公式戦がないからこそ、形を気にする前にまず強く振れる土台づくりを優先。「形にとらわれず思いきり振ってとにかく遠くに飛ばすこと、振る力をつけることが目標です」。「質より量」との監督の方針も頭に入れ、フリー打撃やロングティーなどで1スイングごとに強い振りを意識し、500スイングをやりきった。

 若手はベテラン選手などの自主トレに同行するケースが多い中で、単身トレは異例だ。「課題は明確に分かっているので徹底的にできる。一人でやることで自由に時間が使える」と狙いを明かす。グラウンドを離れても高い意識を保つ。球場近くのジムで体幹トレーニングや筋力トレーニングで鍛え上げる。食事面では球団の栄養士に助言を仰ぎ、実家で料理を作ってもらうなど工夫を凝らす。「やらないといけないという自覚が芽生えている」。自由に使える時間を有効活用する。

 自主トレで使用するレクザムスタジアムは高校野球の香川県大会の主要球場で、「たくさん思い出がある」。香川県での巨人戦開催は1954年9月29日を最後になく、同球場ではまだない。凱旋試合は願いの一つ。「頑張って高松でできるように」。練習では地元の知人や先輩などがサポート。球場も一般に公開することなく完全に貸し切りで、練習に打ち込める。周囲の人たちへの恩返しの気持ちが原動力になる。

 今年のテーマとして色紙には「優」としたためた。「優勝したいのが一番。後輩もできてくるので優しく接したい」。自らを律した単独トレを、飛躍へつなげる。(宮内 孝太)

 ◆過去2年の浅野自主トレ公開

 ▼23年(1月4日=高松商) ティー打撃などで約1時間汗を流した。練習中には「そういったところで運もついてくると思う」とグラウンドに落ちているゴミを拾う姿も。

 ▼24年(1月17日=G球場) 23年10月に痛めた腰の回復ぶりをアピール。直前の14日にイチロー氏と神戸市内で合同自主トレを行ったことを明かした。

 矢野コーチと野球教室 〇…巨人の矢野謙次2軍打撃コーチ(44)と浅野が11日、香川・高松市のレクザムスタジアムで野球教室を開催した。香川県内の小中学生約70人に打撃や守備を指導。浅野は「質問することは大事なので積極的にしたほうがいい」と呼びかけ、矢野打撃コーチは「子どもたちのための貴重な機会となってくれたらうれしい」と語った。

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