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SVリーグ・PFUは2連勝ならず…20歳の大熊紀妙が攻守で奮闘「指先を狙った」

スポーツ報知 / 2025年1月12日 18時39分

攻守で奮闘したPFUの大熊

◆大同生命SVリーグ女子・第12節 デンソー3-0PFU(12日、とり野菜みそBLUECATS ARENA)

 PFUブルーキャッツ石川かほくは、0-3で2位のデンソーエアリービーズに敗れ、順位は9位から11位に後退。今季最多となる1415人のファンが来場したが、2連勝はならなかった。エースのバルデス・メリーサ(22)がブロック3本を含む17得点を挙げたが、デンソーの高いブロックに苦戦。第1セットはジュースに持ち込んだが、デンソーの外国籍選手のパワフルなアタックを止められずに奪われ、試合の流れを呼び込めなかった。11日のデンソー戦では勝利していたが、馬場大拓監督は「昨日より、相手の攻撃力のクオリティーが高く、ディフェンスの対応が後手に回った。ラリー中のアタックの精度が上げられず、非常に苦しい展開となってしまった」と振り返った。

 敗れはしたが、攻守で奮闘したのが、アウトサイドヒッターの大熊紀妙(20)だ。173センチと決して高くはないが、高い打点から切れのあるスパイクを繰り出し、アタック8本、ブロック1本を記録。「デンソーのミドルブロッカーはすごく高く、きれいな形でブロックしてくる。阻止されないように、指先を狙ったり、深く打つことを意識していました」と大熊。守備では軽快な動きから鮮やかなレシーブを披露。仲間のレシーブミスも抜群の反応でカバーした。馬場監督は「ボールヒッティングの技術が高く、自分の最高点で打てている。多少のトスのズレも、自分で修正し、高い打点で打てる。低身長の選手でも戦えることを証明し、その姿は頼もしいです」と評価する。

 埼玉県出身で、淑徳SC高を経て、岐阜協立大へ進学。主力選手として活躍していたが、より高いレベルでプレーしたいと休学し、2023年末にPFUに加入した。「今はバレーボールに専念した生活ができている。良かった決断だと思っています」。加入後は本格的にウェートトレーニングを始め、脚力や腕力を強化。「ジャンプ力も上がって、高い打点で打てるようになった。ディフェンス面でも成長していると思います」と手応えをつかむ。

 最近はスタメン起用も増えて、大きな手応えをつかむ。「残り20試合、今のプレーに満足せず、しっかり成長できるようにしたい」と大熊。決意を持って飛び込んだトップリーグで、さらなるステップアップを目指す。(中田 康博)

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