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黒星発進の照ノ富士に横審・山内委員長「土俵勘はちょっと不安」も「回を重なれば戻ると思う」と巻き返し期待

スポーツ報知 / 2025年1月12日 19時21分

若隆景に敗れた照ノ富士(カメラ・今西 淳)

◆大相撲 ▽初場所初日(12日、東京・両国国技館)

 2場所連続全休明けの横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)は黒星発進となった。小結・若隆景(荒汐)の肩すかしに足が出ず、両手をばったり着いた。

 この日は日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会の場所総見。山内昌之委員長(東大名誉教授)は「若隆景がやはり強い、うまいというね」と実力者の相撲巧者ぶりを評価した。その上で「照ノ富士はやはり、しばらくぶりの本土俵で、しかも初日であるということで。初日はいつでも、調子がいい時でも、誰でも緊張したり、張り切ったり、時として空回りすることもあるわけです。照ノ富士は十分に力を出せないで終わった。あっという間でしたね」と振り返った。

 加えて山内委員長は「動きが極端に鈍いとか、力がないというのではなかったような気がしますね。やはり土俵勘、勝負勘。こういうものは本当にすごいスピードで決まる世界ですから、本能的な対応、勘というようなものが、スポーツの中でも一番、相撲は必要とされるわけです。そこはちょっと不安が残りましたね」とも口にした。

 2日目以降の巻き返しが必須だが、この先に向けて同委員長は「もう忘れて無心になるということ以外ないでしょう。回を重ねれば(相撲勘などは)戻ってくると思いますよ、ですから今日のことは忘れて、明日はとにかく本来の慎重さと強さとスピードが戻ってほしいなと思います」と期待をかけた。

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